台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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京都橘高校のリハーサルの様子

京都橘高校のリハーサルの様子

 報道でご存知の方も多いと思いますが、京都橘高校吹奏楽部の部員が10月10日の國慶日(建国記念の日に相当)の式典に招かれ、台湾を訪れました。この来台は日台で注目を集めたようで、滞在時はメディアで絶えず行動が紹介されました。

 このうち、10月9日午後に中正紀念堂前の國家音樂廳と國家戯劇院の間にある広場で行われた公演会の様子を紹介します。

 私が到着したのは開始前の13時50分頃ですが、すでに多くの人が周囲に集まり撮影場所を確保するのが厳しい状態でした。


台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)の演奏の様子

台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)の演奏の様子

 到着時、すでに3校のリハーサルが始まっていましたが、リハーサルと本番で一番声援を集めていたのは京都橘高校でした。また、彼らが登場すると、前にいる人たちの多くがスマホを一斉に上げ、演奏の様子を動画で収めていました。

 その影響で、私が撮影した写真の多くは整理してみたら下の方に前の人のスマホの画面が残っているものばかりでした。中には自撮り棒を使っている人もいて、「後ろで見ている人のこと考えてくれんかな…」と思いながらその様子を見ていました。


京都橘高校の演奏の様子

京都橘高校の演奏の様子

 この日の公演会には、京都橘高校と一緒に式典に招かれた台中市にある曉明女子高級中學(私立、以下曉明女中)の中等部、北一女のマーチングバンドらも参加し、演奏を披露しました。

 実績も知名度もある地元の北一女にも声援が集まっていましたが、最大の主役は京都橘高校に譲った格好でした。

 実際、京都橘高校が登場してからは、場の空気が一気に引き締まり、観客が引き込まれる様子がはっきり分かるくらいで、「オレンジの悪魔」という別名の意味を知ったように感じました。また、着用しているオレンジのユニホームも何度も洗濯して色が落ちているように見えましたが、それを自分たちのパフォーマンスで色鮮やかに光らせているようにも見えました。


曉明女中の部員たちが掲げたボード

曉明女中の部員たちが掲げたボード

 3校の演奏披露が終了し、閉会セレモニーが行われている間、曉明女中の部員たちが、京都橘高校吹奏楽部のスローガンを書いたボードを掲げていました。

 北一女は10月6日午前に訪問し、この日2度目のご対面となっていたので、静かでしたが、セレモニー終了時には再会を喜び合い姿が見られました。


京都橘高校(右)と曉明女中(左)の代表者による記念品贈呈

京都橘高校(右)と曉明女中(左)の代表者による記念品贈呈

 京都橘高校の吹奏楽部の部員たちは、この翌日午前に総統府前で演奏を披露し、終了後すぐ空港へ移動し、京都へ戻り、翌日からの中間テストに備え、ということでした。

 その後伝わってきた話では、台湾に行った部員たちの中には、離れるのが惜しくて泣いていた人、卒業後に台湾の大学への進学を考え始める人もいたそうです。

 北一女も2020年2月の新学期から国際交流活動がオンライン限定になり、過去に紹介した親善大使「緑衣使節」も実際に同年代の外国人を接客する経験がほとんどないまま卒業していった生徒もいたことを考えると、京都橘高校が学校を訪問して交流できたことは、学校にとっても生徒たちにとっても、ものすごく貴重で収穫が多いものとなったようです。

 中には、京都橘高校吹奏楽部の今回の台湾訪問が「(政治利用して)あざとい」とか「(未成年を使った)プロパガンダだ」という声もあるようですが、今回参加した部員の一人一人が経験し、その場で得たものが、そうした声をしっかり打ち消してくれるのではないでしょうか。


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