ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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縁結びは南京錠で

2023.08.25 up

「永遠の愛の泉」の看板の下にカップルの名前と日付を付けてかけられた南京錠

「永遠の愛の泉」の看板の下にカップルの名前と日付を付けてかけられた南京錠

 日本で恋愛成就や結婚祈願に用いられるアイテムといえば絵馬。一方、ブラジルの縁結び神社ならぬ、縁結び教会で見られるのが南京錠。

 「永遠の愛の泉」と表示された噴水の囲みに、ぎっしりと詰めて、カップルごとの名前と日付を記したハート型が南京錠に結び付けられた場所があります。ブラジルの著名な観光名所の一つ、リオ・グランデ・ド・スル州グラマド市の中心部にあるサン・ペドロ教会横の広場です。


「永遠の愛の泉」の周囲で記念撮影するカップルたち

「永遠の愛の泉」の周囲で記念撮影するカップルたち

 現在、ブラジル有数の観光名所となったグラマード市は、太古には先住民が暮らし、その後、ポルトガルのアソレス諸島出身者の子孫によって開拓されていました。

 しかし、今日のように人口約3万6千人の町が著名な観光地となったのは、どこを切ってもドイツの美しい家屋の造りに統一された街並み、冬はブラジルのイメージとはかけ離れ、気温は一度台にまで下がるロマンチックな雰囲気によるものです。

 このような町に作り上げてきたのは、ブラジル南部に多く入植したドイツやイタリアからの移民であり、同市には、1913年にドイツとイタリアの移民の子孫が入植し、その後、町を発展させてきました。


噴水の周囲に、名前と日付を付けてかけられた南京錠

噴水の周囲に、名前と日付を付けてかけられた南京錠

 「永遠の愛を誓う南京錠」がつるされた噴水と隣接するサン・ペドロ教会は、1917年に建設されました。当初は木造で、26年後には現在に続く玄武岩で建て直されました。

 大教会ではありませんが、ドイツのゴシック様式を思わせる建物と宗教画をデザインしたステンドグラスが、ヨーロッパの田舎をイメージさせます。

 教会は毎日午前7時30分から午後9時まで開館しており、地域住民だけでなく、多くの観光客が内部を見学したり、写真を撮ったり、祈りに訪れます。結婚式でもよく利用されています。


サン・ペドロ教会

サン・ペドロ教会

 ロマンチックな雰囲気の町で知られる同市だけに、カップルで町を訪れる人は後を絶ちません。そして、それらのカップルの散歩コースとなっているのが、教会横の「永遠の愛の泉」のある広場です。多くのカップルが南京錠をかけて記念撮影してきた、まさに愛のパワースポットといえます。

 サン・ペドロ教会の入口には鍵をデザインしたモザイクが施され、「永遠の愛の秘密」を教えてくれるかのようで、教会では実際に新婚カップルに夫婦として幸せに生きるためのレクチャーも行っています。


サン・ペドロ教会の前にデザインされたモザイクの鍵

サン・ペドロ教会の前にデザインされたモザイクの鍵


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