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ちょっと贅沢な大人のパネトーネが今年の一押し
2024.11.22 up
バウドゥッコのパネトーネで今年注目の商品「アプリコット+アーモンド+ドライフルーツ」
ブラジルのクリスマスケーキと言えば、イタリアに由来するパネトーネです。ケーキというよりは甘めのドライフルーツ入りのパンのイメージで、ブラジル全土の家庭のクリスマスの食卓にパネトーネが並ぶのが一般的な光景です。
ブラジルでのパネトーネの歴史は、1952年にイタリア移民のカルロ・バウドゥッコ氏がサンパウロで「ドーセリア・バウドゥッコ(バウドゥッコ製菓店)」という店を開いたことに始まります。彼がイタリアから持ち込んだ伝統的なレシピと発酵種(マッサ・マードレ)を使い、ブラジルでもパネトーネの製造を開始しました。
今日では複数の企業がパネトーネを製造・販売していますが、現在もブラジルでパネトーネの最もポピュラーなブランドと言えばバウドゥッコです。バウドゥッコは本国イタリアを抜いて世界最大のパネトーネ製造メーカーとなっており、年間8000万個以上を生産しているとのことです。バウドゥッコを筆頭に、ブラジルは世界的なパネトーネ市場の一大拠点としての地位を確立しています。
バウドゥッコのパネトーネで今年注目の商品「シシリアレモン+黄色レーズン+アーモンド入り」
毎年食べられるパネトーネは、元祖ドライフルーツ入りから新しいレシピも誕生してきました。特にバウドゥッコが開発した「ショコトーネ」(フルーツの代わりにチョコチップを使用した商品)は、特に若い世代に人気を博しました。他の競合他社もチョコチップ入りのパネトーネを販売していますが、「ショコトーネ」という名称は同社が商標登録しています。
ショコトーネの発売以降、毎年、新しい様々なチョコ系のパネトーネがこの10年以上競うように登場していました。消費者も甘ったるいチョコ系ばかりの新商品に少し飽きてきた市場動向に合わせてか、10月頃からバウドゥッコが販売を開始した今年のパネトーネには、チョコ系の新商品ではなく、「シシリアレモン+黄色レーズン+アーモンド入り」や「アプリコット+アーモンド+ドライフルーツ」といった、フルーツ系で少し贅沢な印象の新商品が登場しました。
少し大人の贅沢なパネトーネという印象の新商品は、若干割高ですが、チョコの甘ったるさに飽きた消費者の関心を引きそうです。クリスマスに向けて、パネトーネの老舗ブランドの創意工夫を凝らした商品が今年もスーパーに並んでいます。
スーパーに並ぶバウドゥッコやその他のブランドのパネトーネ
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