スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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標高が高い場所にある秘境駅。人の姿はありませんでした

標高が高い場所にある秘境駅。人の姿はありませんでした

 スイスはアルプスの国なので、牧草地や山深い地域が多くあります。

 気温が30℃ほどあり暑かったスイスの夏のある日、自然豊かな山間部に位置するベルン州ベルナーオーバーラント地方に涼みに行きました。

 民家も商店もほとんどない、標高が1279メートルの場所にある村の小道をぶらぶら散策していた時、小さな駅とバスターミナルがあるのに気づきました。こんな人里離れた静かな村に、バスなんて見なかったなあ、と思いつつバス停の時刻表を見てみると、月曜日~金曜日の平日のみ1日3本のバスがある様子。

 バス停の横にある駅はもちろん無人駅。ノスタルジックな雰囲気の秘境駅です。


これから乗車するエレガントな「ベルエポック」列車

これから乗車するエレガントな「ベルエポック」列車

 普通秘境駅といえば、列車が数えるほどしか来ないのですが、この駅には上りと下り合わせてだいたい20分おきに列車が止まるのです。

 というのも、この路線はモントルー・ベルナーオーバーラント鉄道(Montreux Berner Oberland/MOB)が運行している、観光列車が停車する駅だったからです。

 モントルー・ベルナーオーバーラント鉄道は、1899年に設立された当初から、地元の人々の足としてのみならず、観光列車としても力を入れてきました。

 特に、スイス西部レマン湖畔にあるモントルーの町から山深いエリアにあるツヴァイジンメンの路線が1905年に開通した後は、途中駅であるグシュタードが人気高級リゾート地にまで発展していった歴史があります。


車内(2等車)もレトロで可愛らしかったです

車内(2等車)もレトロで可愛らしかったです

 そんなわけで秘境駅ながら列車の本数が多め。いつも多くの観光客(と少々の地元民)を乗せた観光列車が通り過ぎて行きます。

 そこで良い機会なので、この秘境駅から観光列車に乗ってみよう!ということに。

 この駅には、大きな窓からパノラマビューが楽しめる『パノラマ列車』と、古き良きベルエポックの時代を彷彿とさせる『ベルエポック列車』が停車するということで、後者のベルエポック列車に乗車してみることにしました。


車窓からは、スイスの風光明媚な景色も楽しめます

車窓からは、スイスの風光明媚な景色も楽しめます

 わくわくしながら列車を待っていると、いよいよベルエポック列車到着!
 19世紀後半から20世紀の初めまでパリ~トルコ間を走っていたという豪華列車「オリエント急行」のようです。

 この路線を走る観光列車は通常運賃で乗れるのも嬉しいです(指定座席の予約は別途料金)。通勤・通学、買い物などで地元の人々も利用します。毎日こういった列車で通勤・通学するのは楽しそうですね!


優雅で洗練された雰囲気の1等車の車内

優雅で洗練された雰囲気の1等車の車内

【MOBゴールデンパス・ベルエポック列車(MOB GoldenPass Belle Epoque)】

ホームページ(英語)
https://www.mob.ch/en/stories/belle-epoque


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