イスタンブールのタクシーはいつまでたっても汚名返上できません。
特に旧市街地の観光地中心で客待ちしているタクシーは悪名高く、土地の事情がわからない観光客をカモにして遠回りをしたり、お札を瞬時にすり替えて「御代が足りません」と言ってみたりと方法はクラシックながら被害が絶えません。

被害を防ぐためには出所が確かなタクシーに乗ること。
ドアにホテルや団地の名前が書いてあるタクシーはお里が確かなだけに苦情も言いやすいせいか、被害話を聞きません。
空港から街へ出るタクシーも安心です。
空港タクシーとして営業を許可されているタクシーのみが客待ちできるからです。

私はこの街に9年住んでいますが残念ながら住人でも大なり小なりタクシー運転手とのトラブルは経験します。
なぜこんなにトラブルが多いかというと、トルコではタクシー運転手になるのがとても簡単だからなのです。
地方からの出稼ぎ労働者や失業してお金に困った人が日銭を稼ぐためにタクシー車両を借りて利用料を払うとすぐにタクシー運転手になれてしまうのです。

こんなことですから、信じられないことに道を知らない運転手にもかなり遭遇しました。
タクシーに乗って行き先を言うと「アンタがそれどこにあるか知っているなら行ってもいい」といわれて道案内する羽目に。

さて、この国、いつＥＵに加盟できるのかはわかりませんが、観光客も女性も誰もが安心して快適に乗れる乗り物になる日が来るといいですね。

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