「豆汁」が飲めれば本物の北京人!?
2009.04.18 up
お碗になみなみと注がれた豆汁と横に添えられた辣絲と焦園
「豆汁」って聞いたことありますか?北京の伝統的な庶民の食べ物のひとつでとても体に良く、毎日飲めば健康になること間違いなしとも言われています。
緑豆を豆乳状態にしてから発酵させ、どろりとするまで煮詰めたもので、少し酸味があり独特の香りがあります。
飲み方は熱くしたところに「辣絲」(しょっぱい漬物)と「焦園」(腕輪サイズの揚げ菓子。特に味はついていない)を入れて飲みます。
日本には全くない味と、ちょっと糠床のような不思議な香りのため、初めての人には飲みにくいかもしれませんが、病み付きになると、この香りがなんともいえないそうです。これが飲めれば本物の北京人の仲間入りと言えるかもしれません。
しかし、この伝統的食品「豆汁」も最近は出すお店がどんどん減って、なかなか見かけなくなってしまいました。80年后(80年代以降に生まれた新世代)と呼ばれる北京の若者たちも「豆汁」を好んで飲む人はほとんどいません。
急激に発展している北京ですが経済成長とともに古い伝統がどんどん消えていっています。この「豆汁」も例外ではないかもしれませんね。今のうちに是非味わってみてください。
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