イタリアで初の新型インフルエンザ死者
2009.09.10 up
ニュース記事 Corriere della Sera新聞
9月4日にナポリでイタリア初の新型インフルエンザによる死者が出ました。51歳の男性で心臓疾患・糖尿病・腎不全の持病があったところに新型インフルエンザに感染し、残念ながら亡くなられたわけですが、夏休みの影響もあり忘れられかけていたこの話題が、突然またイタリア人の不安をかき立てています。
ミラノもここ数日最低気温が15℃を切るようになり、いよいよ晩夏です。イタリアでの新型インフルエンザのピークはクリスマス頃~1月中旬だろうと予測されていると各種報道が伝えていますが、ワクチン摂取は11月中旬から始まるとの事。まずは医療関係者、そしてリスクの高い人、次に子供から青年期の人達、と言う順番でワクチンの優先権があるようですが、通勤中に周りの人の話を聞いていると「優先権関係なしに我先にワクチンを受けたい」ようです。
その反面「ワクチンの安全性と必要性」を疑問に思う人たちも多く、現時点では多くのイタリア人が葛藤に苛まれていますが、何かと大袈裟なイタリア人ですので、いざインフルエンザが蔓延し出せば、大パニックに陥る可能性は大です。
9月中旬には全国で学校が新学年を迎えますが、文部省は「新型インフルエンザを理由にした新学期スタートの延期はない」と発表しています。このまま普通のインフルエンザ並みの感染状況で終わる事を祈っていますが、果てさてどうなる事やら…
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