新年を赤いパンツをはいて迎えるイタリア

菅谷桂子（すがやけいこ）

職業…主婦
居住都市…ローマ（イタリア）

2011.01.01 up

イタリアでは、大晦日に赤いパンツを履き新年を迎える習慣がありますが、その由来は定かでありません。12月を迎えるとクリスマスプレゼント商戦で街が一色になる中、赤いパンツがたくさん売り出されます。

カウントダウンに赤パンをはく男達の柄の男性用パンツ

赤いパンツを履く事は、中世時代に男子が魔女の呪いから逃れるために使われた習慣に基づくという説があります。赤は鎮魂の色、喜びをもたらしそれが幸運を招くとも言われ、マイナスのエネルギーを跳ね飛ばし、守護神を呼ぶと信じられていたようです。

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幸運をもたらすということで、新年に赤いパンツを履いて迎えると、その年が良い年になるということにつながるのかもしれませんが、これも定かではありません。

我家にある使用済みの新年用パンツの山

由来はどうであれ、イタリア人の老若男女は、大晦日のカウントダウンを迎える前に、皆密かに赤いパンツを履いてドレスアップし、新年も良い年である事を願い迎えるのでした。

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