オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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笑顔のたえない教室だが…

笑顔のたえない教室だが…

いじめ…オランダ語では、「Pesten(ぺステン)」といい、病気のペストにその語源があるのだそうです。表面的には、非常に明るくて自由なオランダの学校内でも、いじめは存在します。


子供が7~8歳になる頃、すでにいじめは始まります。特に、おとなしい女の子が標的になりやすく、男の子がいじめに合うことは稀。ただ、いじめる側のほうは特定の子供たちではなく、なんと、クラス全員がまとまっていじめにかかることが多く、標的になった子供の99%は転校を余儀なくされたりします。


いじめとはいえないようないじめがある!?

いじめとはいえないようないじめがある!?

しかし、いじめといっても、これがいじめなのか?と思ってしまうことも。というのは、いじめとされる行為のナンバー・ワンは、「無視」だからです。話しかけても聞こえないふりをして無視されるだけで、「ウチの子供が、すごいいじめを受けている!」と訴える親も多くいます。


あとは、筆箱や鉛筆をすぐに貸してくれない、とか、昨日は一緒に遊んでくれたのに、今日は無視された、など、学校生活で日常茶飯事行われている些細なことが、すべて、「いじめ」にカテゴライズされてしまうのには驚いています。


いじめといえないようないじめではありますが、オランダで一般的に行われているいじめへの対処法は3つ。ひとつめは、双方(いじめる側といじめられる側)の父兄がじっくり話し合って、いじめの原因を知ることです。ふたつめは、子供同士でじっくり話し合いをさせることです。そして最後は、担任が子供の間に入り、徹底的に仲直りをさせたら、ボランティアなどで一緒に何かを行わせます。いじめの根絶、とまではいかなくても、かなりの効果があるとか。
ただ、オランダでいうところのいじめですが、ちょっと神経質すぎるような気しないでもありません…。


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