スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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私が大学に入った当時のこと、特に感動したことを一つを挙げると「掃除当番がないこと」
「何でそんなことを?」と思われるかもしれませんが、小中高とあった校内の清掃から開放されたことはやはり良いと思ったことの一つでした。

しかしスウェーデンでは、大学はもちろん、小・中学校や高校でも児童、生徒が校内を掃除するということはありません。日本の大半の大学と同様、掃除をするのは業者の人です。


息子の通う小学校の玄関。登校前の早朝に、業者の人が掃除します

息子の通う小学校の玄関。登校前の早朝に、業者の人が掃除します

日本では、掃除当番は各クラスで分担し助けあうという道徳心の教育の一環、また掃除の仕方を学ぶための授業の一環として捉えられているがうえに、生徒の当番制にしている場合が多いようですが、スウェーデンでは掃除は学校よりも家庭で教えることという認識のほうが強いようです。
スウェーデンでも給食を食べた後の食器の下げ方、ゴミの分別などは、子供たち一人ひとりが学校でも教わり実行していきます。

学校の掃除当番で生徒に最も好まれない担当場所としてはトイレが挙げられますね。私自身、小中高とトイレ掃除がクラスの担当になったことがあります。
しかし日本でも、トイレ掃除を生徒にさせることには大腸菌感染の問題から賛否両論あり、一部の学校ではトイレは生徒の担当にせず業者に依頼という場合もあるようですが、それでも高校まではクラス分担で掃除当番がある学校が多いと思います。小学校から掃除当番自体がないスウェーデンの学校とは異なりますね。

事務所でも、掃除は業者に依頼している場合が多く、日本の一部の会社で見られる「掃除は新人の仕事」としているような上下関係なども見られません。社会に出ても掃除は業者が行うことがほとんどなので、掃除の仕方を学校でわざわざ教える必要がないというのが、スウェーデンの慣習のようです。





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