スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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店頭に並ぶエナジードリンク

店頭に並ぶエナジードリンク

日本でもお馴染みのエナジードリンク「レッドブル」は、世界中160カ国以上で販売されているそうですが、スウェーデンでもスーパーやコンビニで手軽に入手できます。
しかし、スウェーデンでは2年ほど前からレッドブルなどの各種エナジードリンクの販売に、15歳以上の年齢制限を設ける店が多くなっています。

缶を見ると「子どもや妊婦には飲用をおすすめできません」との注意書き、タウリンとカフェインが添加されているためです。

年少者が清涼飲料の感覚で飲用することで、健康を害する恐れが指摘されていることから、スウェーデンの食品管理局は販売に15歳以上の年齢制限を設けることを推奨しています。
この年齢制限については、現時点ではタバコやアルコールとは異なり、販売に対する罰則もなく、あくまで各店が独自に定めているもの(年齢下限は15歳としているケースがほとんどですが、16歳や18歳としている店もあります)ですが、年齢制限15歳を法律化してほしいとの意見も提案されているそうです。


スーパーのエナジードリンク売り場「年齢制限15歳」の張り紙

スーパーのエナジードリンク売り場「年齢制限15歳」の張り紙

それでは、エナジードリンクに含まれるカフェインやタウリンが、年少者の健康にどのような影響を与えるとされているのでしょうか。

ご存知の通りカフェインには興奮作用があり、確かにコーヒーに関しても、子どもが飲むことは一般にあまり勧めらていませんね。
それよりも問題なのが、タウリンです。
心拍への影響と血糖値に関しては、カフェインとの相乗作用によりさらに増大すると指摘されています。レッドブル250mlの一缶に含有するタウリンは1000mg、日本で広く流通しているタウリン含有の栄養ドリンク一瓶と同程度です。


スーパーのチラシのエナジードリンクの宣伝にも年齢制限15歳のマークが掲載されています。

スーパーのチラシのエナジードリンクの宣伝にも年齢制限15歳のマークが掲載されています。

「レッドブル」は世界で広く販売されていますが、国によって成分は異なります。

日本で販売されている製品は、清涼飲料として扱われているため、タウリンは含まれず、アルギニンで代用されているそうです。




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