スペイン

スペイン:バレンシア

大田 朋子(おおたともこ)

職業…ライター、エッセイスト、講演家

居住都市…ブエノスアイレス(アルゼンチン)
→ケント(イギリス)
→バレンシア(スペイン)

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あまり気温があがらず、がんがんに太陽が出る「ザ・サマー」とは程遠い今夏のイギリス。
肌寒い日も多い中で、それでも日没が遅い夏ならではの楽しみは、パブでのプレイ(演劇)。

プレイ(演劇)がパブで行われるなんてパブ文化のイギリスらしいです。私も、8月のある金曜日の夜、Favershamというマーケットタウンのパブで行われたプレイに行ってきました。

ちなみに、Favershamはイギリス南西、ケント州に位置し、“マーケットタウン”(その昔、農業や牧畜などに携わっていた人たちやその妻たちが、教会など人々が集まる場所や街の中心に自分たちが生産したものを持ち寄って売り買いすることで、そこから自然とストリートや建物が整備され街ができあがっていったタウンのこと)と呼ばれる街で、今でも中世の古い建物が残っていることが多く、街をぶらぶらしているだけで当時の面影を感じれるような、素敵な街です。


イギリスのパブでのプレイ(演劇)。パブのバックヤードなど屋外で上映される

イギリスのパブでのプレイ(演劇)。パブのバックヤードなど屋外で上映される

その日のプレイ(演劇)は“Allo Allo(アロ アロ)!”という、第2次世界大戦中ナチスドイツに占領されたフランスの田舎町を舞台に、その町の喫茶店オーナー、彼の愛人たち、ドイツ軍人、共産主義レジスタンスなどが繰り広げるコメディ。

1982年から1992までBBCコメディでテレビ放送されていたので、イギリス人の多くがその筋を知っているストーリです。

プレイの開始は夜8時。7時を過ぎたら人が集まってきて、舞台の隣で焼かれているバーベキューで腹ごしらえし、片手にビールを持って、8時の上演に備えます。舞台はパブのバックヤード、屋外です。

こんな風に夜の舞台を屋外で楽しめるのは、日の沈むのが夜10時前のイギリスの夏ならでは。屋外で演劇を見るのは解放感があり気軽で夜風も気持ち良く。。。。と思い屋外演劇を楽しみましたが、やはりここは冷夏のイギリス。上演が終わる夜11時ごろにはかなりの冷え込み。

知り合いのアドバイスに従ってジャケットとブランケットを持っていって正解でした。

イギリスで屋外プレイに行かれる方、防寒着をお忘れなく!夏といえども「寒い」ことが珍しくない国です。








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