スペイン6月授業は半日だけに?
2012.06.11 up
話には聞いていましたが、本当でした!
スペインの幼稚園・保育園や小学校は6月と9月の授業が半日になるはなし、です。
6月に入ると授業は午前中で終わり、今月末には夏休みが始まるスペイン。夏休みも、9月の半ば近くまで3カ月もある長期休暇ぶりです。
私のもとにも、息子が通う幼稚園からも「6月1日からは午前中だけになる」と通知がきました。
ディレクターに半日になる理由を聞くと、「暑いから!」。
6月からは13時に終わるようにとの通達が州政府からくるようです。
その場では、「たしかに」と、暑い季節は学校で過ごす時間が半日になる理由に納得した私でしたが、よくよく考えてみると、今ってどこも冷房がきいているんですよね。
すでに真夏のような暑さに、息子が通う幼稚園だって適度な冷房が利いています。冷房機能がなかった昔ならまだしも、今でもこの習慣を続ける必要があるんかいな…などとよそ者だからこその勝手な発言をしていた私でしたが、問題は午後から帰ってくる子どもをどうするかです。
すでに真夏のような暑さのバレンシア。週末はおのずとビーチで過ごしてしまいます。
でも、考えれば考えるほど、「共働きがほとんどなのに、他の家ではどうするんだ」と思い、再び幼稚園の先生に聞くと、6月は通常の時間割に従うと13時には終わるけれど、希望者に特別時間帯を用意していて、それだと、通常通り17時まで預かってもらえるとのこと。ということで、通常通り幼稚園は開いていたのでした。
安心して、午後も通常通りの通園を申し込みしましたが、
息子の幼稚園に関していうと、現実としてほとんどの子どもたちが6月に入っても半日ではなく一日通園しています。
長期休暇で知られるスペインですが、さすがに親は3カ月の夏休みに加えて、その前後の6月と9月も半日勤務というわけにはいかないですもんね。
家族が近所に住むケースも多いので、祖父母などに応援を頼める場合や、母親が家にいる場合には、6月や9月の半日クラスにもスムーズに対応しているようです。
資本主義的なことがはびこっているなかで、今だに生きているこの「スペインタイム」にある意味驚き感動さえしてしまったのでした(笑)。
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