息子が通うクラスでも同じ名前の子供が何人も!スペイン人では先生と母親、その子どもがみんな同じ名前だなんていうのもよくあります。
外国では、出会う人の出身地によっては、海外の人の名前はすごく覚えにくいことがあります。聞いたとたんに、「その音の響きはまず覚えられない」と思うときは、私の場合はその場で名前のスペルを紙に書いてもらって、名前に何かのイメージを関連づけて記憶にとどめるようにしています。
一方で、特に欧米の名前は「あんたもアントニオ/マリアかい!」とつっこみたくなるくらい同じような名前が多く、携帯電話のアドレスを登録する際も、同じ名前が多いために、名前を登録するだけだと誰かわからず、苗字までしっかり書いたり、キーワードを追加しないと区別がつかないほど。
メールを書く際にも、「ホセ」とタイプすると何人もの候補が上がってきます。アントニオ、ミゲル、ヘスス、ラファエル、ルシア、ラウラ、クリスティーナ、アナなども同様。
欧米の名前で同名の人が多い理由は、「聖書の中の聖人の名前からとるから」です。
赤ちゃんの名づけでいうと、音や字画、名前の意味を考
えて漢字を選ぶなどの日本の名づけに比べると、欧米での赤ちゃんの名づけは、聖書のカレンダーに従うならば名前の数が決まっているので、随分楽といえるかもしれません。
スペインでの子どもの名づけでは、赤ちゃんが生まれた日によって、それぞれの聖人が決まっているので、その聖人の名前を付けるか、
または、祖父や父親(祖母や母親)の名前を継承することが多いようです。
子どもに、祖父や祖母、父親や母親と同じ名前を付けるということは、例えば、家の中でおじいちゃんもお父さんも息子も名前が「アベル」なんてことが普通にあるんです。
「アベル」と呼んだら家のなかでは一体誰が振り向くのでしょう?
多くの場合、同じ名前を呼んでも会話のニュアンスでわかるので、混乱するのではというのが杞憂のようです。
それに、スペイン語は名詞の最後を“ito・ita”に変えると、小さいものや動物などへの愛着を表しますが、それにならって、男の子には「ito」、女の子には「ita」をつけ、例えば、父親は「アベル (Abel)」、息子は「アベリート (Abelito )」といった呼び方をして、(周りは)区別します。
日本人の感覚からすると、スペインをはじめとする欧米の赤ちゃんの名づけの仕方は、名前の選択肢が少なくて多少さみしい気もしてしまいますが、いかがでしょうか?
レポーター「大田 朋子」の最近の記事
「スペイン」の他の記事
- 2020年4月(1)
- 2018年1月(3)
- 2017年1月(1)
- 2016年12月(1)
- 2016年9月(2)
- 2016年6月(4)
- 2016年5月(2)
- 2016年2月(6)
- 2016年1月(8)
- 2015年12月(2)
- 2015年11月(3)
- 2015年10月(2)
- 2015年9月(2)
- 2015年6月(2)
- 2015年5月(4)
- 2015年3月(3)
- 2015年2月(3)
- 2015年1月(3)
- 2014年12月(2)
- 2014年11月(3)
- 2014年10月(2)
- 2014年5月(1)
- 2014年3月(3)
- 2014年2月(2)
- 2014年1月(6)
- 2013年12月(1)
- 2013年5月(2)
- 2013年4月(2)
- 2013年3月(2)
- 2013年2月(8)
- 2012年11月(3)
- 2012年10月(3)
- 2012年9月(5)
- 2012年6月(3)
- 2012年5月(3)
- 2012年4月(2)
- 2012年3月(10)
- 2012年2月(6)
- 2012年1月(6)
- 2011年12月(8)
- 2011年11月(3)
- 2011年10月(10)
- 2011年9月(4)
- 2011年8月(4)
- 2011年7月(7)
- 2011年6月(5)
- 2011年5月(4)
- 2011年4月(5)
- 2011年3月(9)
- 2011年2月(6)
- 2011年1月(3)
- 2010年12月(3)
- 2010年11月(3)
- 2010年10月(7)
- 2010年9月(8)
- 2010年8月(2)
![[International Messages Access]ima by kachimai 十勝から世界の今を伝えるサイト](../img/logo_page.gif)






0 - Comments
Add your comments