11月16日、毎年恒例の地元FMラジオ局が主催の自転車レース「94.7 Cycle Challenge（サイクル　チャレンジ）が行われました。94.7はこのラジオ局の周波数で、レースもヨハネスブルグの一般道・高速道路を使った94.7キロ分のコースになります。昨年の参加者は、3万4千人だったそうです。

南アフリカは年中を通して晴天が多いせいか、自転車を楽しむ人が多いです。週末は、必ずと言っていいほど颯爽と道路を駆け抜ける自転車の集団を見かけます。そんな彼らにとって、このレースは日頃のトレーニングの成果を発揮させるビッグイベントです。

我が家のあるクラスター（いくつかの住居を壁で囲った区画）は、ゲートの前の通りがコースになっています。今年は、ゲートの前でベーコンロールを食べながらレースを応援しようというクラスターのイベント企画があったので、行ってみました。

朝9時過ぎにゲートに行ってみると、人が集まっていました。ベーコンロールも、クラスターの住人がグリル台で焼き始めていて、美味しそうな匂いが漂っています。すでにレースは始まっていて、何百台？何千台？という自転車がすごい勢いで次から次へと目の前を通り抜けていき、そのスピードに圧倒されます。

レースで目を引いたのは、なんと一輪車でレースに挑んでいる人が！器用にバランスを取りながら、悠々と駆け抜けていきました。沿道からは、あたたかい声援がおくられていていました。二人乗り自転車で参加している人たちも何組か見かけました。

沿道で応援している知り合いや家族を見つけると、レース中にもかかわらず道端に自転車を止めて立ち話をしたり、写真撮影をする人が結構いました。応援する人も出場する人も、自由なスタイルでそれぞれがレースを楽しんでいるのが、南アらしくていいなぁと思いました。

晴天にも恵まれ、近所の人とおしゃべりしたり、楽しく応援しながら食べたあつあつのベーコンロールは、格別の味でした。

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