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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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2月8日の試合前より

2月8日の試合前より

 これまで、台湾の高校生たちの冬休みの様子を紹介してきましたが、今回は旧正月の休みを返上して臨んだ高校生たちの準決勝リーグの様子を紹介します。

 台湾の高校バスケHBLの準決勝リーグは2月6~12日に開催されましたが、今年の旧正月休みは1月30日~2月4日。この期間は、基本的に全台湾で帰省の時期に入るため、ほとんどお休みです。HBLに携わるコーチ、選手たちも通常は帰省し、家族水入らずのひとときを過ごしますが、今回は休みの期間と試合までの間が全然ないので、帰省できない状態になりました。

 あるチームでは、旧暦の大晦日と正月に相当する1月30~31日のみ帰省を許可しましたが、選手たちは自主的にこの休みを返上し、試合前の調整を行ったそうです。

 以下、高校生の選手とそれを支える人たちがぶつけた情熱を見ていきましょう。

 まずは、上の写真の滬江高中(フージャンガオジョン)の様子。
 試合前に誕生日を迎えた選手をチームメイトとともに祝うだけでなく、DJからはバースデーソングのお祝いも添えられ、温かい雰囲気が会場を包み込みました。


オーバータイム2回の激闘を制した南湖高中(ナンフーガオジョン)の選手たち

オーバータイム2回の激闘を制した南湖高中(ナンフーガオジョン)の選手たち

 こちらも2月8日の試合より。

 南湖高中(男子)はオーバータイム2回の激闘を制し、喜びを爆発させていましたが、わずかな得失点差で5位に終わり、決勝トーナメントに進めませんでした。一方で対戦相手の新榮高中(シンロンガオジョン)は、この敗戦が響き、準決勝リーグ2勝5敗の8位で大会を終えました


ハーフタイムの一コマ

ハーフタイムの一コマ

 ハーフタイムは、各校のダンスなどのパフォーマンス披露の場。

 能仁家商(ノンレンジャーシャン)は、演劇など伝統芸能を学ぶ学科もある職業高校であり、昨年に続き優勝した強豪校です。ハーフタイムでは、いつもこうして学校で学んだ伝統芸能を披露してHBLを盛り上げています。


久々の準決勝リーグで気合が入る松山高中(ソンシャンガオジョン)の生徒たち

久々の準決勝リーグで気合が入る松山高中(ソンシャンガオジョン)の生徒たち

 こちらは、学校が会場である台北体育館の近くにある松山高中。
 管楽器のみのブラスバンドでしたが、会場で校歌を演奏し、応援に駆けつけた多くの生徒たちを鼓舞しましたが、こちらは3勝4敗の6位。残念ながら彼らの応援に応えられませんでした。


最終戦で勝利後、相手の選手の健闘をたたえる三民家商(サンミンジャーシャン)の謝玉娟(シエ・ユィージェン)ヘッドコーチ(以下HC)

最終戦で勝利後、相手の選手の健闘をたたえる三民家商(サンミンジャーシャン)の謝玉娟(シエ・ユィージェン)ヘッドコーチ(以下HC)

 最後は、imaに度々登場している三民家商の謝玉娟HC。

 最後の試合に負けたら準決勝リーグ敗退決定という厳しい試合に勝利し、自チームの選手と喜びに暮れた後、あいさつに来た相手チームの選手の健闘をたたえる姿です。

 HBLは試合終了後、一礼した後、チーム全員で審判員と本部席、相手チームのコーチングスタッフに一礼する習慣があり、こうした光景はよく見られます。


 HBLには、日本の高校生スポーツによく似たものがあるだけでなく、独自の文化をつくり上げているように見えます。また、それが台湾の人たちを引きつける魅力になっているようです。

 日本の皆さん、HBLはいかがですか?
 


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1 - Comments

かなやより:

2014 年 04 月 12 日 12:28:37

ハーフタイムのパフォーマンスが、なかなか粋ですね。

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