オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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2008年のリーマンショックに端を発した経済危機以降、残念なことに、ずっと続いたままのオランダの不況。歴史にも例をみないほど、ということで、当然のことながら、失業者数は未だに増加中です。しかし、どうにかそれまでの仕事を続けていられる、という人たちの約半数が現在、在宅勤務という立場になっています。企業側は、交通費を捻出する必要がない上、冷暖房費の削減など、メリットが大きいため、積極的に在宅勤務をすすめるところも多くなってきています。


デザイナーや建築家などは、在宅勤務に適した職業と呼ばれている。

デザイナーや建築家などは、在宅勤務に適した職業と呼ばれている。

在宅勤務をする人たちは、当然のことながら、コンピューターを使って会社から与えられる仕事を自宅や図書館などで行うわけですが、自宅では仕事の効率が上がりにくい、という人もいるとか。休息時間など含め、やはりすべて己で決めるとなると、自分に対して甘くなり、会社にいるのとは勝手が違い、ダラダラしてしまう、という人も多いそうです。


また、自宅に家族、特に幼い子どもがいる場合、同じ一つ屋根の下で仕事をしなくてはならないのが、在宅勤務者たちが抱える悩みの種。子どもの世話をしなくてはいけなかったり、騒がれて仕事を中断したり、集中できなかったり・・・と、自宅勤務にもいろいろな苦労があるようです。


屋根裏部屋に通じるハシゴが、良い仕事への『カギ』?

屋根裏部屋に通じるハシゴが、良い仕事への『カギ』?

それでは、どうしたら効率よく在宅勤務が出来るようになるのでしょうか。筆者の友人は、昨年から在宅勤務を余儀なくされており、最初は慣れずにとても苦労したそうです。8歳と4歳の子持ちでもあり、パートナーに育児や料理を依頼しても、やはり、気が散ってしまい、最初は仕事にならなかったとか。


友人はそこで、最も単純な考えを実行に移しました。自宅の屋根裏部屋に半日こもり、絶対に仕事をやり遂げるまで降りてこない、という目標を作り、屋根裏に上るためのハシゴを家族に依頼し、トイレに行く場合以外は使用しないよう、隠して?もらったのです。これが何と、功を奏したということで、今では自由に在宅勤務を楽しんでいるとか。こうした、シンプルなやり方でも上手く行くこともあるのだな、と感心しました。


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