ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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泥鍋の知恵

2015.12.03 up

インドとの国境半封鎖状態のため燃料危機が続いているネパール。カトマンズ市内各地で、買えるかどうかもわからないガソリン、灯油、ガスを求める長い行列が作られています。調理用LPガスも需要の1割程度しか輸入できず、とうとう政府は薪の販売を開始しました。ところがその薪も必要な世帯に行き渡ることなく、列に何時間も並んだ末に手ぶらで帰宅という状態。山へ芝刈りに、というまるで昔話のような生活になってきています。


カトマンズ市内のレストランでも薪調理。鍋は煤で真っ黒!

カトマンズ市内のレストランでも薪調理。鍋は煤で真っ黒!

薪調理のための簡易かまどや五徳も売られています。IH調理器も盛んに売り出されていますが、乾季のこれからの時期には電力も不足し、またネパールの家庭で多く使われているアルミ製の圧力鍋や底の丸い中華鍋では使えない、電磁波を発すると言うデメリットもあり、当地の家庭にとって役に立つかどうか怪しいものです。


農村にて。大鍋で数百人分の料理を作っています。

農村にて。大鍋で数百人分の料理を作っています。

さて、薪調理をすると、鍋底に煤がついて真っ黒になってしまいます。これを擦って落とすのはかなりの労力になりますが、ちょっとした知恵で洗い物がとても楽になるのです。

それは、泥ペーストを満遍なく鍋底と回りに塗っておくこと。農村では当たり前に行われている生活の理恵です。
薪で調理をする前にひと手間かけておくのは面倒なようですが、鍋をきれいに保つためにも面倒がらずにやっておくのがよいようです。




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