世界最大のイスラム教徒を抱えるインドネシア1 ーイスラム国をどう見ているのかー
2015.03.03 up
道端に掲げられているISIS NO!の旗。69回目の独立記念の旗と一緒に掲げられているので昨年8月頃からあると思われます
現在IS(イスラム国)のニュースが連日世界を賑わしていますが、ここインドネシアでも同様です。インドネシアは世界最大のイスラム教徒を抱える国家ですが、大半のイスラム教徒がISをイスラム教徒として認めていません。
インドネシアは基本的に穏健なイスラム教徒です。ただ、ほんの一部に過激派と呼ばれる人たちがいるのも事実。2002年のバリ島のディスコでの爆破事件などを思い出す人もいるのではないでしょうか。これらのテロを起したのは「ジェマ・イスラミア」と呼ばれるグループ。一説によると、ISはこのグループをISの仲間になるよう誘ったそうですが、結果どうなのかはネットなどで探したのですが見つかりませんでした。(現在のところ、ISらしき活動は見受けられません)
アメリカやイギリスの機関が、ISに参加している外国人戦闘員の各国の人数などを発表していますが、たいてい「東南アジアは不明」となっていて発表されていません。つい先日、514人がインドネシアからISに参加していると報道されていました。昨年8月の記事には56人と記載されていたので、わずか数ヶ月で10倍近くに増えているのかと考えると恐ろしいことです。
ただ、写真にある通りインドネシアはISを認めていませんし、日本在住の多くのインドネシア人も心を痛めていると聞きます。「同じイスラム教徒と思われたくない」という思いが強いようです。最近は日本でも理解が深まってきているかと思いますが、ぜひ穏やかなインドネシア人に接して、本来のイスラム教徒は過激でも何でもないことを知ってもらいたいと願います。
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