オンラインゲーム人気の中で光るソニーの存在 台北ゲームショー2015 その2
2015.04.27 up
昨年12月に、台北市内で開催された「プレイステーション(以下PS)発売20周年記念展覧会」会場より
昨年2月日本(注:台湾は2013年11月)でPS4を発売したソニー。
2014年12月に発売20周年を迎えた現在でも前進を続け、台湾でも固定のファンがついてきたゲームソフトも出てきました。
それから約1ヶ月
2015年を迎えた台北ゲームショーのソニーのブースでは、新作ソフトの紹介イベントも行なわれ、多くの人で賑わいました。
「ファイナルファンタジー零式HD」のイベント会場より
最終日の2月1日の午前、「ファイナルファンタジー零式HD」の紹介イベントがありました。当該ゲームの紹介だけでなく、台湾のファンも期待をしている「ファイナルファンタジーXV」の紹介も行なわれました。
その途中、ゲーム制作を担当している台湾の方がステージに上がり、あいさつを行ないましたが、舞台上の田畑端(たばた はじめ)氏をはじめとする日本側の製作担当の方たちが驚く展開になりました。
突然、事前の打ち合わせにない開発中の画面が出てきただけでなく、台湾側の制作責任者から、猫の視点からの景色描写をしたゲーム画面の採用を提案されました。想定外の展開に、当の田畑氏は引きつった笑顔を見せながら止めどなく出る汗を拭い、返事に困った様子でした。
果たして、この猫の視点の景色はゲームに登場するのでしょうか?
「龍が如く0 誓いの場所」の紹介イベントより
午後は、「龍が如く0 誓いの場所」の紹介イベント。
こちらは総合監督の名越稔洋氏だけでなく、昨年行なわれたセクシー女優人気投票で上位に入った上原亜衣(3位)、紗倉まな(2位)、有村千佳(1位)、初美沙希(5位)が登場するとあって、彼女達目当ての多くのファンが集まりました。
左から、有村千佳、初美沙希、名越稔洋氏、上原亜衣、紗倉まな
この場では、作品中の主人公の一人である真島吾朗編の最強の敵である老鬼(ラオグゥエイ)を香港人俳優の李璨琛(Sam Lee)が務めることも発表されました(中国語版のみ)。
前出のファイナルファンタジーもそうですが、20年前PSが発売された時に、日本の人気ゲーム制作の重要な部分で外国人が携わるのを想像できた方はどれだけいたでしょうか?
これが本当の「ボーダーレス」というものでしょうか
台湾中国語版のゲーム画面
日本では、ソフトもオリジナルEditionのPS4本体も3月12日に発売されていますが、台湾中国語版ソフトとオリジナルEditionのPS4本体は5月14日の予定です。
気が早く、「日本語のオリジナル版じゃないとダメ!」という台湾のファンは、既に発売された日本語版を取り寄せ、プレイして堪能しているようですが、台湾中国語版はどのくらい人気が出るでしょうか。
注:すぐ上の文を読み、「日本語が分からないのに、どうしてプレイできるの?」と思われる方がいるかもしれませんが、画面を見て内容が大体分かるだけでなく、ゲーム雑誌などで補充説明があり、プレーの際、困らないようになっています。また、意欲が高い人は、自分で日本語を勉強し、その問題を解決しています。
アニメ・漫画同様、ゲームも日本語普及に一役買っている今の台湾の日本語事情と言えると思います。
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