カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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大切な行事、洗礼

2015.05.25 up

夫の家族は子どもが3週間から3か月ぐらいまでに洗礼を受けさせるようにしていました

夫の家族は子どもが3週間から3か月ぐらいまでに洗礼を受けさせるようにしていました

カナダの子どもの伝統的な行事というと、まず思い浮かんだのは、洗礼と初聖体です。

洗礼はウィキペディアによると、洗礼は、キリスト教の入信に際して行われるサクラメント(機密、秘跡)。浸水(浸礼、身体を水に浸す)または灌水(頭部に水を注ぐ)や滴礼(頭部に手で水滴をつける)によって行われる、とありますが、私が考えたのは幼児洗礼のほうです。

「教会または親の信仰に基づき、乳児や児童に授けられる洗礼」(ウィキペディア)で、カトリックの家で育った夫曰く、洗礼で子どもも信者となります。以前、見たドラマで、カトリックの人たちは死んだら、神の国に行くことができると信じているので、この洗礼を終える前に、乳児が死ぬようなことがあると、死後離れ離れになってしまう。そこで、危篤となった赤ちゃんのもとに、慌てて、神父が来て、儀式を執り行うというシーンがありました。

敬虔なクリスチャンの義兄夫婦の家では生後、3週間ほどのときに、子どもたちの洗礼を済ませました。


水を額に注ぐのが洗礼

水を額に注ぐのが洗礼

洗礼式は主な家族や友人が集まる、大切なイベントです。宗教に関するものなので、教会で行われます。

洗礼での大切なことの中には、信者となる、ということ以外に、ゴッドファーザーとゴッドマザーを決めることもあります。ゴッドファーザーというと、マフィア映画を思い浮かべそうになりますが、ここでのゴッドファーザーとゴッドマザーは代父と代母で、夫の話では従来は、本当の両親に何かがあったとき、代わって子どもの面倒を見ていくという人でもあったと言います。


ゴッドファーザーやゴッドマザーも洗礼のときに決めます

ゴッドファーザーやゴッドマザーも洗礼のときに決めます

我が家でも上の子のときは、信者の義母のために洗礼を受けさせましたが、私たちが教会に行かないのを知った義母が、「きちんとしたクリスチャンに育てるつもりがないなら、洗礼をしなくてもよい」と言ってくれたので、下の子たちは受けていません。

無宗教の私は、「受けさせるなら、別に反対はしないけど、私は教会には行かないよ」と思っていましたが、こういう不信心な態度はよくなかったようです。

しかし、洗礼を受けていないということは、私や子どもたちは義母やほかの親戚、そして夫とは「同じ天国」には行けないということでしょうか。




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