台湾のテーマパーク爆発事故 現場の様子
2015.06.30 up
イベントの看板
日本でも大きく紹介されていますが、6月27日20:30ごろ新北市八里(バーリー)にあるテーマパークの八仙水上樂園(バーシャンシュイシャンラーユエン)で開催中のイベントで498人が負傷する爆発事故が起きました。
台湾のニュースチャンネルでは、事故発生直後から、負傷者救出の様子を生中継で伝え、現場に駆けつけ指揮をとった新北市の朱立倫(ジュー・リールン)市長からはテーマパークの(無期限)営業停止を含め、事故原因の徹底究明を行なうよう指示が出されました。
現場の駐車場に集まるTVの中継車
TVを見ていて、「負傷者の中に日本人女性2人がいる」ということで、私自身他人事のように思えず、28日の午後、現場へ向かい、様子を見ることにしました。
まず事故現場の八仙水上樂園ですが、私が住む淡水からは、淡水河を挟んだ向かい側の八里にあります。
公共交通機関では、MRTの關渡(グワンドゥー)駅から紅22のバスで終点まで乗車すれば到着します。所要時間は約30分です。
バスに乗車して気づきましたが、道路は片側2車線か1車線で、路肩に車が止まっていると、なかなか前へ進まない感じがあり、救急車の到着が遅れ、出発しても救急車で渋滞し、現場が野戦病院化したのが分かるような気がしました。
事故があったイベントの入口前の様子
バスを降り、八仙水上樂園に入りましたが、本来なら夏真っ盛りの日曜日で、プールの水の涼を求める多くの行楽客で賑わうはずのところが、営業停止で閑散としていて、寂しい感じでした。
そのかわりに、テレビ局の中継車と取材の記者たちが多く集まり、前日、避難したために中に残したままの荷物を取りに来ていた人たちの様子を伝えていました。
本来なら片付けられているはず(であった)の前日のイベントの看板、入口もそのまま残り、事後処理にあたっている(と見られる)スタッフの姿も見られました。
事故の負傷者が搬送された馬偕紀念醫院淡水分院
八仙水上樂園を離れ、次に向かったのは負傷者が最初に搬送された馬偕紀念醫院淡水分院。こちらは、MRT竹圍(ジューウェイ)駅から徒歩10分くらいのところにありますが、自分が体感した限りでは、現場の八仙水上楽園からは急いで移動しても、車で30分くらいかかります。
負傷者数が病院の収容力をはるかに越えていたため、ここから更に台北市内の病院に再度搬送された負傷者も多くいたようです。
こちらの病院で負傷者が収容できなくなってからは、台北市、新北市の他地区、桃園市、基隆市といった近郊の病院へ搬送されていきました。
ここにもテレビの中継車が
こちらも、テレビの中継車があり、入口の前に取材陣の姿が見られました。
病院の中に入ると、淡水区の区役所の臨時出張所の机があり、事故の対応にあたっていると見られる新北市と消防関係者の姿があり、1階にあるフードコートのテレビでは、事故の様子を伝えるニュースが放送されていて、それに見入る病院関係者の姿がありました。
この事故を受け、政府からカラーパウダーを使用するイベントの禁止が発表されましたが、まずは負傷者の早期回復、一刻も早い事故の原因究明が求められている今の台湾です。
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