メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 グアダラハラは今、一年で一番暑いシーズンの真っ只中。
 日中の日向では先週、なんと42度以上にもなり、乾季の終盤ということもあって大地はカラカラに乾いています。気温がそこまで上がったとしても、湿度がないためと、煉瓦造りの風通しのよい(隙間多い?)住居なので、室内にいれば扇風機だけで耐えられそうです。


 そこまで暑くなると、体のためにも水分をたくさん飲まなければなりませんよね。ただの水よりも、ミネラル分や塩分、糖分を少し含んだものがいい。けれど、一般的な清涼飲料水は糖分も高すぎるし体にもよくない。それでなくても、メキシコ人は世界で一番あの有名な赤白ロゴの清涼飲料水を飲むのですから。

 と、ここで、グアダラハラのあるハリスコ州にスペイン入植前から伝わっている微発酵飲料水の出番となります。


片手サイズのレチュギージャ

片手サイズのレチュギージャ

 その名もレチュギージャ。
 テキーラやメスカルといったメキシコ独自のアルコール飲料を作り出すアガベ(マゲイ)の一種から作られる、ノンアルコールの発酵飲料です。
 この植物の絞り汁と水、砂糖を発酵させ、以前は素焼きのカップにいれて売られていました。
 今では、どのメーカーもだいたいこのターコイズ色の小さな袋にそのまま液体をいれ、スポーツ施設や個人商店、信号待ちの車にむけて交差点などで売られています。
 「およそ500cc入り」で、お値段4.5から5ペソ。日本円にして30円前後。お手頃です。
 


ほんのり乳白色

ほんのり乳白色

 お味は、乳酸菌飲料を水でうんとうすめたような、爽やかなすっきりとした甘みと酸味。
 利尿作用にすぐれ、腎臓結石にも効くのだとか。まだまだ研究不足で未知の効能がたくさんあるということです。
 このレチュギージャはメキシコ国内でもこのハリスコ州南部でしか作られておらず、「ご当地飲み物」といったところ。

 太陽の暑さ厳しいこの季節、例の炭酸飲料よりはこちらの方がお財布にも体にもやさしそうです。


内容量:およそ500cc というあたりがメキシコらしい

内容量:およそ500cc というあたりがメキシコらしい


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