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サンパウロ市内の聖書専門店が立ち並ぶ通りの店の一軒
出版不況、本を読まない人が多いなど、世の流れを横目にして、お客さんが常に入れ替わり立ち替わり出入りしている専門書店があります。
キリスト教のバイブルである旧新約聖書ばかりを取り扱う本屋さんです。
サンパウロには特定のジャンルの商品を取り扱うそれぞれの店が集中する通りがあります。生地、台所用品、楽器、家具、ウウェディングドレスなど。そんな一つに、聖書専門店が何軒も立ち並ぶ通りがあります。
サンパウロ市内の聖書専門店が立ち並ぶ通りの店の一軒
ブラジルの宗教は一般にカトリックとされ、都会ではプロテスタントの存在感やエスピリット系の宗教が目立っていますが、聖書をベースにした宗教であることがほとんどです。そのため、聖書は幅広くニーズがあると言えます。
日本のキリスト教関係に詳しい人によると、「日本では聖書専門店が少ない上、どこもなかなか売れ行きは好調で無い」ということで、サンパウロの聖書専門店の盛況ぶりに驚きを隠しません。
鞄型の聖書が積まれたスペース
ひっきりなしのお客さんの出入りも去ることながら、聖書のバラエティーの豊かさにも驚かされます。
内容に関してはともかく、特に目につくのは、カバーのデザインの豊富さです。老若男女、大人から子供まで幅広いニーズに合わせて、色とりどりでおもちゃのような聖書まであります。
宗教というと真面目な堅いイメージで、聖書も真面目な書物というイメージはどこえやら。ピンクに水色、花柄プリント、ヒョウ柄カバーなど、若い女性のスケジュール帳のような派手な雰囲気のデザインもそろっています。
意外とポピュラーに販売されているのが、大小の鞄型です。中でも子供向けには、カラフルな人形がついたデザインの鞄型もあります。人生という旅に携えておきたい一冊という印象です。
キリスト教の伝統のある人々には、それぞれの時代に合わせ聖書のカバーは多彩に変化しつつ、ベースとなる内容はある一定方向を向いて受け継がれてきたロングセラーなのかもしれません。
聖書専門店に積まれた女性向けのヒョウ柄や花柄の聖書
子供向けの人形付きの鞄型聖書
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