素材の味を引き立てる塩
2016.07.15 up
このような場所で塩は作られます
フランスの家庭料理では、スパイスは控えめな役割を担っている印象を受けます。大量にスパイスをつかって味付けをするというよりは、オーソドックスなスパイスをブレンドしながら繊細な香味を出しています。素材をいかすことに重点がおかれているので、シーズンごとの新鮮な食材に、みんなとても敏感です。
フランスにきて、特に感じたことが一つあります。それは、塩の種類が多く美味しいということ。塩を味あう、ということをこちらにきてはじめて経験しました。
ゲランドの塩は、塩パンにもつかえて美味しいです
私のおすすめであり、フランスといえばの塩が【ゲランドの塩】です。この塩は、太陽の光と風だけで結晶化して作る塩です。この塩の作り方は、実は日本では1972年に消えてしまったそうです。
よく使うのは、グロセルという粗塩です。このグロセルはよくで回っている粗塩より時間をかけてじっくり熟成しているため、口当たりの柔らかい粗塩なんです。この塩の特徴はグレーがかっていることです。それは、無駄な漂白などがされていない自然そのままの製法で作られた証拠なんです。添加物が一切ふくまれておらず、マグネシウムなどのミネラルが豊富でまさに天の恵み!
塩自体が美味しいので、野菜にササっとふるだけで野菜の旨味がアップします。また温野菜との相性も抜群。きのこの時期には、焼いたり蒸したきのこに塩をかけたものがよくフランスの家庭ではでてきます。これがなんともいえない美味しさなんです。また焼いたお肉に塩さえあればソースは必要ないし、ポトフなどの肉や野菜の入ったお料理に塩をつかえば塩の旨味が抜群に分かります。
日本でもネットなどで購入ができますので、ぜひトライしてみてください!
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タグ:スパイス
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