オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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ポルトガルにも、たくさんの野良ネコが・・・。

ポルトガルにも、たくさんの野良ネコが・・・。

我が家では、ポルトガルの動物保護施設から1匹の捨てネコを養女?に迎えました。ポルトガルには、動物保護施設がたくさんあり、多くの元・ペットたち新しいオーナーを待っています。私の住むオランダでも、過去10年ほどの間、ペットを探す場合はつとめて保護施設から引き取るよう呼びかける運動が続けられてきましたが、その結果が少しずつですが、あらわれてきた感じがします。


オランダの保護施設には、里子に出された犬やネコがたくさん収容されています。ほとんどの犬やネコはペットとして飼われていた経験を持ち、人には非常に良く慣れているため、もらわれやすいのが特徴です。しかし、ポルトガルやスペインなどは状況が少々違うのです。


ポルトガル南部の野良犬。元は、ペットとして飼われていた犬たちだ。

ポルトガル南部の野良犬。元は、ペットとして飼われていた犬たちだ。

スペインやポルトガルは、南欧といわれるだけのことはあって気候が年間通じて穏やか。この気候に惹かれ、他のヨーロッパ諸国から移住者が常に絶えません。彼らはもちろん、ペットを連れて移住してくるのですが・・・「移住したはいいが、やっぱり本国じゃないとビジネスが出来ない」とか、購入した家の維持費がかかりすぎる、など経済的理由から本国に戻ってしまう人が非常に増えてきています。その際に、ペットを連れて帰らずに置き去りにする人があとを絶たないのです。


置き去りにされた犬やネコたちは、行き場がなく路頭に迷うことになります。食べ物を探して地元の人たちの家に入り込んだり、ホテルの敷地内に住みついたりと、厄介な存在になれば駆除されてしまうのです。こうしたかわいそうなペットたちを助けるために、スペインやポルトガルには多くの動物保護施設が存在します。新しいオーナーが来るまで、動物たちを預かってくれる有り難い存在として、地元の人たちからの信頼も厚く、こうしたシェルターにやって来た犬やネコは1日に1匹~3匹の割合で引き取られていきます。


しかし、ただ引き取られていくだけではありません。新オーナーには、責任を持って飼育できるかどうか、充分なチェックが施されるのは当然ですが、引き取った動物すべてのコントロールが飼育後も継続して行なわれます。時には、不意打ちで監察官の役目を果たす人が訪問することも。命の大切さを人びとに教えるためにも、これは非常に重要だと考えられているからです。
我が家にやってきたネコも、やっと1週間経って生活に慣れつつあり、ほっとしています・・・。


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