スペイン

スペイン:バレンシア

大田 朋子(おおたともこ)

職業…ライター、エッセイスト、講演家

居住都市…ブエノスアイレス(アルゼンチン)
→ケント(イギリス)
→バレンシア(スペイン)

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イギリスの小学校では保護者が毎日子どもの送り迎えをしなければいけません。地域にもよるでしょうがスクールバスもあまり一般的ではないので、基本的に親かシッターさんが毎朝子どもを学校に連れて行き、午後に迎えに行きます。

学校への送り迎えは「スクールラン」といって、イギリス全土では5人に1人が毎日車でのスクールランをしているといわれます。


わたしが住む南東イギリスはイギリス国内でスクールランが長い地域!

自動車保険会社Sheilas\' Wheelsの調査によると、南東イギリスに住むイギリス家庭の多くは、距離にして平均1.6マイル(約2.6キロメートル)の地元の州立学校に子どもを通学させているにもかかわらず、送り迎え合わせて毎日平均63分を車の中で過ごすと統計が出ています。

イギリス全体を見てもスクールランのために車中で過ごす時間は一年間で平均8日にのぼるそうで、多くの保護者にとってスクールランは毎日のルーティーンの一部であるといえます。



冬のこの時期は朝8時過ぎになるとやっと太陽の光が…。まだ空が暗い冬の朝のスクールランは慣れが必要です…。

冬のこの時期は朝8時過ぎになるとやっと太陽の光が…。まだ空が暗い冬の朝のスクールランは慣れが必要です…。

学校までの距離は長くないのに、通勤時間と重なるためにどうしても渋滞が起こり、通学をする子どもたちにも通勤をする大人たちにも通常よりも多くの時間がかかってしまうのが困りもの。渋滞が起こる時間帯には事故の発生率も高く、それもあって常に注意が呼びかけられています。


車での通学をしている保護者向けのアンケートでは、半数以上の51%が車中で子どもに朝食を食べさせている、31%は通学中に宿題を終わらすと答えています。

また毎日多くの時間をスクールランに取られる億劫さはあっても、52%の保護者が徒歩または公共交通機関を使って子どもだけで通学させたくないと答えていて、その理由として交通費が無駄(46%)、時間通りに登校できるか信頼できないから(45%)、子どもだけの通学に安心できない(23%)、子どもを送っていく時間が楽しい(8%)を挙げています。


かくいうわが家も、今は小学校とナーサリー(幼稚園)の二か所に息子と娘を送っていくため、毎日およそ1時間20分のスクールランをしています。

息子が日本の小学校に体験入学をさせてもらったときに集団登校をする生活を一時的に体験し、スクールランがないって親には楽だなあとしみじみと思ったものですが(子どもにとっても徒歩で通学するメリットは大きいですよね)、イギリスで住んでいる地域での道路状況や社会的な安心感などに思いを寄せるとスクールランがしばらく続くのはいたしかたないかなあ……。やらないといけないことはしょうがないので、どうやってスクールランを楽しいものにしようかと今は頭を切り替えています。







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