2016年、スイスの町の年末年始
2017.01.11 up
大晦日ですが、クリスマスの飾りは1月6日までそのままです。
スイスでの年末年始は、日本の年末年始のように年越しそばやおせち料理、初詣……といったたくさんのイベントが特にあるわけではありません。そのためスイスで年末年始をまったり、何もせず過ごしたりして少し退屈に感じることもあります。
私の周りのスイス人の同僚や友人・知人を見ていると、「友達の家で年越しパーティーをする!」とか「年末年始はスキーをしに、アルプスのどこかにいると思うわ」という人、または豪勢に「年末年始はニューヨークで過ごします」という人もいて、それぞれの年末年始をエンジョイしたようでした。
私は年末年始をザンクトガレン(St Gallen)という東部の町で迎えたのですが、果たしてスイスでごく普通(?)に大晦日を過ごす人たちは、どういう年越しになるのかしら……ちょっと観察してみました(笑)。
スイス風しゃぶしゃぶ、肉フォンデュは鶏肉、豚肉、牛肉などをブイヨンと数種類のソースでいただきます。
大晦日の午後。4時前にあるお店に入ると、店員さんに「もうすぐお店閉めますから、お買い物はお早目にお願いしますね」と言われてしまいました。スイスではクリスマス前日や大晦日前日は早くお店が閉まるのを忘れていました――。
午後4時を回ると、とたんに町はシーンと静まり返り、ゴーストタウンのように(苦笑)。みんな家に帰って家族や友達とのパーティの準備をしたりしているのかな?と思いながら町をそのまま徘徊しつつ、でも店が閉まっているので早めの夕食をとろうと、6時頃にスイス料理店へ行くことに。なんとレストランは満員でした!
肉フォンデュ用野菜ブイヨン、フォンデュバッカス。
特に大晦日やクリスマスは、チーズフォンデュや肉フォンデュ(野菜や肉のブイヨンで薄切りの肉をさっと通して食べる、しゃぶしゃぶのような料理)を伝統料理として食べる人が多いので、特に混雑していたようです。
お店の人の話によれば、まだこれは序の口で夜の8時を回ると団体予約客が殺到するので、更に多忙になるのだとか。
スイスはフォンデュで年越し、が人気。日本の“鍋”のような雰囲気で、大勢でわいわいと一緒に食べられるのが楽しいのかもしれません。
おなじみチーズフォンデュ。画像のものは野菜やハムのみじん切り入りなので、味はさらに濃厚。
年が明けるまであともう少し、という時間帯になると(午後10時~)大聖堂や教会でコンサートが行われたり、ミサが行われたりすることも多いです。私も宿泊していたホテル近くの大聖堂でパイプオルガンのコンサートがあり、行ってみました。
20分ほど前に会場に到着したのですが、すでに人がたくさん集まってここでもびっくり。年越し前にパイプオルガンを聴けるなんてあまりないので、贅沢な気分になれました。コンサートのチケットを予め買わなくてもよく、終わった後で好きな額を払うシステムがスイスでは多いのですが、このパイプオルガンコンサートもこのスタイルだったので、急に思い立ったらコンサートへ!ということが容易にできるのが嬉しいです。
元旦の朝日の中の大聖堂は迫力ありました。
コンサートが終わった頃、2017年!花火があちらこちらで上がり始めました。夜中の1時を回っていてもパンパン!という賑やかな音は止みませんでした。
翌朝、9時前に昨夜コンサートが行われていた大聖堂の前を散歩していると、パイプオルガンの音が聞こえてきました。新年のミサが始まっていたようで、1時間ほど後にまたたくさんの人たちが大聖堂からぞろぞろと出てきました。新年からみなさん早起きですね~。
素朴だけどこれはこれで結構充実した、音楽を聴いて心もフレッシュに新年を迎えられたので、スイス風年末年始も悪くないかな。
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