台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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受験生が最初に見る案内版

受験生が最初に見る案内版

 昨年、台湾の指定科目考試(以下、指考)の様子を紹介しました。
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201782912323

 今年も、7月1~3日に台湾各地で行われました。

 お世話になっている台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)と台北市立中山女子高級中學(以下、中山女高)の関係者に受験を控えている方がいたので、応援に行ってきました。


各学校のカウンター

各学校のカウンター

 7月1日は、卒業式でも訪れた台北市立景美女子高級中學。物理、化学、生物と理系の科目が中心です。

 両校のカウンターは、物が充実していて「そこまでやるか」と思えるほど。文房具のストックは当たり前で、机がでこぼこでも記入に困らないよう、下敷きになるシート、腕時計も用意されていました。


北一女のカウンターより

北一女のカウンターより

 受験生だけでなく、付き添いで来る家族用にも、軽くつまめるお菓子、水が用意されていました。

 北一女のPTA役員の方は、某コーヒーチェーン店のタンク入りコーヒーを差し入れていて、昨年も書き込んだ「至れり尽くせり」ぶりが強く出ている感じでした。


2、3日の試験会場の中山女高より

2、3日の試験会場の中山女高より

 こちらが、7月、2、3日の試験会場である中山女高の正門前。2日は英語、国語、数学、3日は歴史、地理、公民の試験が行われました。

 受験生の多くは、保護者とみられる方たちと一緒に入ってきます。会場になる学校の正門では、高校のPTA役員だけでなく、校長や管理部門の教員たちも学校の横断幕を持ち、「頑張れ!」と声援を送り、受験生を迎えます。


試験会場の校舎

試験会場の校舎

 受験生は保護者とともに入る試験会場。受験生は緊張の面持ちで入りますが、応援に駆けつけた先生たちも一緒。

 ある学校のカウンターで、「受験生が靴ひも踏んで転倒した際に、右手をついたから、痛みでペンがしっかり持てない状態らしいのよ。どうしよう…、かわいそう…、追試験できないかな…」という声があり、慌てて対応する先生たちの姿を見ました。私は内心、「追試験は無理やろ…」と思いましたが、しっかり対応しないと反対に「学校は何もサポートしてくれない」と厳しい声にさらされるので、その辺りの苦悩も伝わってきました。

 蛇足ですが、私が受験生の応援に持っていったのは、日本で「受験生のお守り」として定着しているチョコレート菓子。その由来を学校関係者に話したら、「それ、いいね! 来年からうちの学校でもやろう! いいこと聞いたぞ!」とか「受験生の自習サポートで、用意するお菓子の中に入れようかな…」いう声が聞かれました。

 台湾の「受験のお守り」は、下記URLで紹介している「粽(ちまき)」。文中では本物ではなく、フェルトと綿を用いたものを使用していますが、これと併行して、そのチョコレート菓子も配られる日が来るでしょうか。

 http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20171411752


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