メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 グアダラハラも春真っ盛り。あちこちで紫のハカランダや黄色のプリマベラが咲き誇り、お散歩も楽しくなってくる頃、と言いたいところですが昼間は太陽の光が強すぎて歩く気になりません。三月中旬の最低気温は14℃前後、最高気温30℃弱になります。日が落ちて外気が柔らかくなると、少しぶらぶらしたくなりますよね。出かける先は街の中心部プラサ(プラサ、セントロ、ソカロとその用途によって名称様々)。トナラのプラサには毎日夕暮れ前から煌々と灯をともした夜店が立ち始めます。


 メキシコの家族は夜、お父さんが帰宅してからがくつろぎタイム。日本と違って会社帰りに一杯飲みに行く習慣がないことから、6時すぎにはほぼ家族全員が揃い、一家団欒のひと時となります。日も落ちて気温も下がり過ごしやすくなると、そぞろ、このプラサに出てきて軽食をつまんだりデザートを頬張ったり。日本のお祭りの光景がここでは毎晩繰り広げられます。


家族みんなで夕ご飯

家族みんなで夕ご飯

 この10年、時折この「夜店」を見てきて感じるのが、そのお店の種類が少しずつ変わってきているということ。
 以前はもっと、脂ギトギトのお肉系スナックや揚げ物、ポテトなどが主流で年齢問わずメタボまっしぐらでしたが、ここ数年「ビオニコ」と呼ばれるフルーツやシリアル、ナッツ類を好きなように組み合わせてヨーグルトとクリームと一緒にカップに入れて食べるものが流行っています。少しでもヘルシー気分で罪悪感をなくそう、というのでしょうか。(でもカロリー的にはそんなに低くはないはず!)


ここ数年流行りのビオニコは罪悪感も低め

ここ数年流行りのビオニコは罪悪感も低め

 茹で野菜や、枝豆に似たひよこ豆の塩茹でも相変わらずの定番。
 年明けから春先まで宗教行事がらみで食べられることの多い「カピロターダ」も早々に売り出されていました。これは、塩気のあるパンを玉ねぎとトマトのソースを中心に、黒砂糖、アーモンド、くるみなどで煮込んだもの。甘しょっぱい柔らかいなパンプディング、と言ったところでしょうか。想像しにくい食材の組み合わせですが、温かくして食べると美味しいんです、これも。

 次回は最近広まりつつある「健康志向のおやつ、夕食」をご紹介します。

 *メキシコ国内でも「ビオニコ」の呼び名は様々。あくまでもグアダラハラの例をご紹介しています。


パンを乾かしたものをベースにした甘じょっぱいカピロターダ

パンを乾かしたものをベースにした甘じょっぱいカピロターダ


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