バカンスは未知なる旅へ?
2024.08.12 up
とっておきの旅行をするなら、現地でしか経験できない旅を!
好天が続くようになったヨーロッパ諸国は今が、夏休み真っ最中。人びとは、春先からバカンス先を決め、ようやく長い休暇(有給休暇は3週間)を楽しめる季節になりました。多くの旅行会社では、こぞってパック旅行の予約割引合戦を繰り広げています。春先もしくは昨年末に予約をする場合、30%ほどの割引を行う旅行会社もありますし、休暇本番の7月~8月であれば出発前数日前の土壇場予約になると40%割引になる場合もあります。
現地人経営の宿に宿泊すれば、ローカルの人たちと交流する機会も
デラックスなホテルに宿泊し、優雅にビーチで過ごすのは、ヨーロッパ人たちにとって理想的なバカンスの過ごし方です。しかしコロナ禍以降、バカンスの形態に変化が現れ始めているように思います。いわゆる発展途上国の、現地人が経営するホテルに宿泊し、ひと味もふた味も違うバカンスを楽しむことが、人々の間でブームになっているのです。
子連れでのとっておきな体験を含む旅も人気がある
発展途上国にとって、観光収入は非常に貴重な資金源です。しかし、こうした途上国でも観光地と銘打った場所では、メジャー企業が経営するホテルが幅を利かせていることがほとんど。現地の人びとが経営するホテルももちろんあるが、どちらかというと影に隠れた存在です。
便利なホテルに宿泊するより、その国の人になりきる旅もまた楽しい
たとえば、タンザニア、セルビア、インドネシア、ニカラグアなどの地元民たちが、直接経営に携わるホテルに宿泊し、パックツアーでは体験できない旅をするのも楽しいでしょう。地元民による、現地の自然に触れる機会もありますし、なんといっても宿泊客が支払う滞在費用のほとんどが、経営者に直接支払われることになります。地元民しか知らない秘境を見聞きしたり、彼らが開催する、その地でしか体験できないワークショップに参加したりと、地元民とのふれあいが、忘れ難い思い出のひとつになることは、間違いないでしょう。
商業主義への疑問と、現地の方々への感謝の気持ちに端を発して考案・企画された、新しいバカンス・ビジネスのモデルとして定着した密着型手作りの旅。現地へ旅する人たちからの「御礼」が、地元の人たちの生活を潤すことになるならば、これ以上にすばらしい貢献はないでしょう。
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