丸太切りに岩運び バスクの伝統スポーツ
2009.10.17 up
足を切らないか、見ててひやひやします
バスクの秋祭りをいくつか見てきました。家畜の品評会や、作った野菜や果物、チーズなどの農産物の販売もたくさんありましたが、目を引いたのは、この大きな丸太を切ったり、大きな石を持ち上げたりひきずったりする、バスクのスポーツです。
田舎暮らしの農作業から生まれたスポーツで、村の祭りのイベントでもっとのんびりとやる雰囲気の時もありますが、選手が、上はゼッケン付きのユニフォーム、下は白ジャージを着て、ちゃんとした観客席つきのスポーツ場でテレビ放送までされる本気の大会もあります。
頑強なことで有名なバスク人、「力の持久力」を競う競技が多く、バスク政府が現在正式に認めたものは16競技にのぼるそうです。
男の人はこうやって、力自慢のスポーツをお祭りでするのですが、 子どもたちが参加するスポーツもあります。私が見たのは、綱引き、ジャガイモやトウモロコシを入れる麻の袋の中に入ってぴょんぴょんと前に進む競争や、トウモロコシの芯を10個ほど並べて、遠いところから順番にひろってきては行ったり来たりしてスタート地点のカゴに入れていく競争です。
これらもスポーツとして体育館でやる形式もあります。(そのときは、トウモロコシの芯ではなくて、木片でした)。伝統的なスポーツがこれから先も生き残って行く為には、お祭りのイベントで行われるだけでは危ういのかもしれないですが、私は小さい子供から大人までが普段着で参加するお祭り形式が、このバスクのスポーツの楽しさを最大限に引き出していていいなあ、と思います。
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