キャンティ、ブドウ畑でアグリツーリズモ≪植物編≫
2009.11.23 up
樹齢うん百年のオリーブの木
さて、今回は番外編としてキャンティゾーンに生息する植物をいくつか紹介しましょう。
ご存知の通りイタリアは、アルプス山脈やアペニン山脈の標高が高いところは別ですが、典型的な地中海性気候です。トスカーナは中部イタリアに属し、動植物も地中海性のものが生息しているところです。
コルベッツォロの花と実
まずこの何ともおいしそうな実をたわわにつけている木を見て下さい!イタリア語ではコルベッツォロ(Corbezzolo)、日本ではイチゴノキと呼ばれ親しまれています。
アグリツーリズモの女主人リリーおばさんの説明に拠ると、地中海地方で唯一花と実が同時に付く木なんだそうですよ。花は透明に近い淡いグリーンで、形はスズランの花に似ています。もちろんこの実はジャムにして朝食のテーブルに乗るわけです!
順番に熟してゆくオリーブの実
次に、やはり地中海といえばオリーブの木。オリーブはキリスト教では【平和のシンボル】。また、ノアが方舟で大洪水を乗り越え、水が引いて陸地が戻って来たかを確認する為に白い鳩を方舟から飛ばすのですが、大洪水の終わりを知らせる印として白い鳩がくちばしにくわえて戻ってくるのもオリーブの小枝です。
秋はオリーブの実の収穫期でもあり、これからオリーブオイルやオリーブの塩水漬けがどんどん作られていくのです。
たわわに実るキャンティ種葡萄
そして、当然ながらキャンティのブドウ畑の真ん中にいるわけですから、このようにキャンティ種のブドウがそこら中にたわわに実をつけてぶら下がっています。
ワイン用のブドウは食卓用ブドウと違い、このまま食べてもおいしくありませんし、当然のことながらこの状態ではワインの味も一切しません(笑)
これらのブドウがそれぞれのワイナリー秘蔵の製造法でキャンティワインになるわけです。
キャンティのポカポカ陽気は最高だニャ〜ン
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