街全体が怖〜い、ベルン旧市街
2009.08.29 up
中世の街並みが、今もほとんどそのままに残るベルンの旧市街。
それだけに、美しさとともに暗い歴史も刻まれています。
からくり時計が美しい時計台だが、1405年までは女囚の牢獄だった
当時は魔女狩りや男女差別がまかり通っていた時代。貧しさからの物取りや売春で多くの女性が投獄されました。その牢が1405年の大火まで、現在ベルン観光の目玉である時計台でした。600世帯を焼き尽したというこの大火で、塔の中で足を繋がれていた女性囚人の殆どが亡くなりました。細い手首は手錠から抜けても、足の鉄の重りはどうにもならなかったのです。
また、溺死刑で有名なアーレ川。女性の死刑囚の殆どがこのやり方で殺されました。じわりじわりと。
アーレ川で泳ぐと、誰かに足をひっぱられる感じがします。特に若くてきれいな女性は。同じ場所を泳いでいても、男性は何も感じないのに、女性だけがそう感じるのが何とも不気味です。
大聖堂見晴らし台下には自殺防止ネットが。その向こうを流れるのがアーレ川
首はねの死刑囚は、Munster(大聖堂)までのKreuzgasse(クロイツガッセ)を引きずられて、大聖堂の裏手あたりで死刑執行されたといいます。この辺りはいつ行っても、いまだに何となく・・・。そんな因縁なのでしょうか、今は緑多い憩いの広場となっているMunsterplattform(大聖堂見晴らし台)ですが、真下のMatte(マッテ)地区に飛び降り自殺をする人が絶えず、自殺防止ネットが張られています。
大聖堂に至るクロイツガッセ
数年前までは、街の歴史に詳しい博学者による「ベルン旧市街、怖~い話ツアー」が行われていたほど、ベルンの街は知れば知るほど街全体が怖~いところのようです。
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