スペイン

スペイン:バレンシア

大田 朋子(おおたともこ)

職業…ライター、エッセイスト、講演家

居住都市…ブエノスアイレス(アルゼンチン)
→ケント(イギリス)
→バレンシア(スペイン)

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日本でも離乳食は、“○○流に従うとたんぱく質は9ヶ月過ぎるまでは与えない”だとか、離乳食は6ヶ月までは待ったほうがいい、いやいや6ヶ月までに離乳食を与えることで母乳以外の味を知る方が味覚の発達にはよい、だとか色々情報が行きかっていて、離乳食ひとつをとっても考え方は千差万別ですよね。

アルゼンチンでもそれは同じで、結局は親の食生活や考え方が赤ちゃんの離乳食にも表れます。

病院や先生にもよると思いますが、私がゼロ歳児を連れて通っているクリニックでは、1ヶ月に1回の定期健診で栄養士からの指導があり、離乳食に関しては、子供が6ヶ月になる際に次のような紙をもらいました。


「離乳食指導」の紙。冷蔵庫に貼ってね、と言われて渡されました

「離乳食指導」の紙。冷蔵庫に貼ってね、と言われて渡されました

これには6ヶ月から1歳までの離乳食で、与えていい食材の時期の目安が書かれています。

離乳食指導に関しての日本との違いでいうと、日本で一番最初にミルク以外の味として赤ちゃんに与えるのに一般的な「重湯~10倍がゆ」の代わりに、アルゼンチンでの食事代一歩の定番は、ジャガイモかカラバサ(ひょうたん型のカボチャ)を茹でてつぶしたもの。

現地ではプレ・デ・パパ(pure de Papa)、そしてプレ・デ・カラバサ(pure de calabaza)と呼ばれていますが、この二つが離乳食スタートの定番メニュー。

6ヶ月の子供の初めての食事に10倍かゆ(お米)を与えている私を見て、アルゼンチンの友達には「いくらお米をつぶしているといっても喉につまらないの?」と真剣に心配して聞かれたものです。


毎日必ず与えるもの、の欄には…?

毎日必ず与えるもの、の欄には…?

6ヶ月から始める離乳食で毎日必ず与えてね、といわれたのが次の3つ。

ーQueso blanco<ホワイトチーズのこと>
ーRicotta<リコッタチーズ>
ーYema de huevo cocida(Lo amarillo del huevo)<卵の黄身部分>

上記3つとなんとAceite(油)小スプーン1。

油を早くから与えるとアレルギーが起こりやすいと聞いたことがあった私はびっくりしましたが、脳の発達には外部から油を与えてやる方がいい、との説明でした。

我が家では、主食はパンよりもご飯を、野菜と果物をたくさん、たんぱく質はゆっくりめに、と日本流+アルゼンチン流+お気軽流で進めています。


離乳食スタートの定番Pure de Calabaza(かぼちゃのピュレ)

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Calabaza(カラバサ)とはひょうたん型のかぼちゃ。南米で定番の緑黄色野菜!

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