メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 さて。
 先日、セマナ・サンタへ向けてのカーニバル(老人の踊り)の話題をお送りしました。
 カソリックでは、セマナ・サンタ(聖週間、復活祭を含む一週間)の46日前の水曜日を「灰の水曜日」とし、そこから四旬節と呼ばれる、復活祭を迎えるまでの準備期間にあたります。

 この四旬節(46日間)は、キリストの受けた数多くの苦難を忍び、私達が日常犯している罪を悔い改める日々、とされていて、特に金曜日には、人々は生殖行為を行う動物の肉類は一切口にしなくなります。メキシコ人が大好きな、牛、豚、鶏、加工肉類はすべて、食卓から消え去ります。

 


お肉と比べて割高ですが、仕方ありません

お肉と比べて割高ですが、仕方ありません

 日本人にとって、「肉類を一日食べない」のは何てことありませんよね。お魚が豊富にあるし、もともと野菜が多い食事だし。

 ですが、こちらでは大変!
 肉ぬきの食卓なんて、もはや食事ではない!なんて大げさに嘆く人もいたり。(まあ、こういう人は伝統なんてそっちのけ、ハンバーガーを食べに行っちゃいますが)

 ということで、金曜日、普段の3倍ほどの商品を積み上げているスーパーマーケットの魚売り場に行ってきました。(と言っても、日本の売り場とは比べ物にならない)

 普段は肩身の狭いお魚さんたちですが、このシーズンは(金曜日だけ)主役の扱い。白身魚のフィレに、淡水魚は丸のまま。エビもサーモンも盛りだくさん。奥様方も肉の代わりに魚をカゴに。


お名前は?淡水魚のようです。

お名前は?淡水魚のようです。

 で、肝心なメニューですが。
 一匹ものは、丸のまま、素上げにして、香味野菜やサルサをかけて、トルティーヤ片手で食べたり、魚のスープにしたり。
 フィレは、天ぷらのように揚げて、こちらもサルサをかけて。
 
 う~ん、味噌漬けやショウガと煮たり、干物や塩焼きなんてものはありません。(あ~、食べたい!)

 これも、食文化の違い。

 肉無し金曜日は3月の終わりまで続きます。




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