Valenciano(バレンシア語)がないと生活できない?
2011.10.30 up
図書館での子ども向けお話会の案内。スペイン語とバレンシア語で行われる
スペイン(バレンシア)に引っ越してきてすぐに私たちを「驚かせた」のは、通りの表示でした。
バレンシアに到着してすぐに地図を広げると「Carrer」とあり、それはバレンシア語で「通り」だと推測しながらも、スペイン語で「通り」を意味する“Calle(カージェ)”との表示に慣れていた私たちは少し面喰ってしまいました。
バレンシアはスペインにあるので、もちろんスペイン語が公用語なのですが、第一印象で通りの名前を見た時に、地域の言葉であるバレンシアーノ(バレンシア語)がないと生活が困るかも、と思ったからです。
バルセロナではスペイン語よりも(またはスペイン語と同じように)カタラン(カタルーニャ語)の影響が強いとは聞いていましたが、バルセロナではスペイン語が話せれば問題ないと思っていた私たちにはその通りの表示は「ショック」でした。
実際、少しの間バレンシアで過ごしてみた印象で話をすれば、バレンシアの市内ではスペイン語を話している人の方が多く(というか、バレンシア語を耳にすることがない)、バレンシア語がわからずに困ることはありません。
でも、バレンシアの郊外に行き、プエブロ(田舎)の方にいけば、バレンシア語が主流で、もちろんスペイン語でも通じますが、バレンシア語の影響力が強いように感じています。
バレンシア郊外のプエブロでは、子どもたちの幼稚園や小学校でもバレンシア語で教えるところも多いようで、学校からの案内もバレンシア語からくるそう。
先生はもちろんスペイン語もわかるので、先生と話をする時は彼らはスペイン語で話をしても全く問題ないそうですし、私の外国人の友人の多くは「英語やドイツ語、フランス語などの言葉に比べるとメジャーな言語ではないけれど、バレンシア語を学べることは子供たちにとってもいいこと」と歓迎しているようです。
バレンシアの市内にいる私たちにはバレンシア語を必要とする場面はほぼありませんが(上記のように通りの名前や建物の名前などではバレンシア語を知っていると助かる場面はあります)、筆者が息子といく図書館での「お話会」にはスペイン語の日とバレンシア語の日があり、バレンシア語のお話会にも参加して、ちょっとばかりバレンシア語をかじり始めたのでした。
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