ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロ市郊外の農園で水不足から新しい井戸を掘る様子

サンパウロ市郊外の農園で水不足から新しい井戸を掘る様子

 サンパウロ市をはじめ、今、ブラジルでは各地で水不足が問題になっています。

 近年、冬の乾季ごろには水不足の話題がよくニュースになっていましたが、例年にも増して今年は深刻です。世界的な異常気象と何か関係あるのでしょうか?


枝から水滴を落とすようになった木と水滴でぬれた地面

枝から水滴を落とすようになった木と水滴でぬれた地面

 サンパウロ市内では地区によって、ここ数カ月の間で時間を決めて断水をするという対策が取られてきました。今後も雨の量が少なければ、週末の深夜だけ断水にするという話も身近に迫っています。

 例年、9月になるとアパートの屋外プールが使用され始めますが、サンパウロ市が禁止したわけではありませんが、アパートの判断によっては、プールの使用を先延ばしにしているというケースもあります。

 サンパウロ市郊外の農園は井戸水を使用していることが多く、生活用水は間に合っても、仕事で使用する水が枯渇することを予想して、新しい井戸を掘るという家もあります。


水不足の話題が深刻化して以降、枝から水滴を落とすようになった木。枝に滴が見える

水不足の話題が深刻化して以降、枝から水滴を落とすようになった木。枝に滴が見える

 植物に至っては、珍しいサバイバル術が観察された木もあります。木の枝から水を四六時中滴らせているというものです。

 場所によっては、木の枝先を切って水滴を滴らせるという木がある話は聞かれます。それでも、今回の水不足で水を滴らせるようになった木の枝は、枝先を切っておらず、通常はそのような現象が見られるものではないそうです。

 家によっては、断水に備えて設置している屋上の貯水タンクを新しく取りかえたり追加したりして、日中や雨降りの日に効率よく貯水できるようにしている場面も見かけます。

 人間の生活も動植物も、水不足で生き方に工夫や変化が見られるようになった今日この頃です。


小雨を利用して、屋上の貯水タンクのふたを開けて水を貯めている家屋

小雨を利用して、屋上の貯水タンクのふたを開けて水を貯めている家屋



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