3月26日から31日まで、ヨハネスブルグの商業地区・Sandton（サントン）のショッピングモール内で、Japan Weekというイベントが開かれました。ＪＥＴＲＯ（日本貿易振興機構）主催によるもので、日本文化と日本製品のさらなる知名度・販売力の向上を目指したイベントです。日本のメーカー企業約30社が、自社製品を展示しました。

単なる製品の展示だけでなく、それらを使ったデモンストレーションも多数行われていました。自動車に塗料を塗る際に使用されるスプレーガンのメーカーは、自社製品を使用してボディペインを行っていました。その他、楽器メーカーは有名ピアニストによる演奏を行ったり、ネイルアート（爪）のメーカーはネイリストが実演を行うなど、各メーカーがアイデアを凝らしていました。来場者は、見るだけでなく、実際に製品を手に取って体験することで、より製品を知り、楽しんでいる様子でした。

南アを含むアフリカでは、日本製品は残念ながら価格・知名度ともに韓国や中国に苦戦している状況です。日本が誇る自動車メーカーでさえ、韓国や中国のメーカーと間違われることもあります。日本製品は高いけれど、品質は圧倒的に秀でており、壊れず長持ちするという事実があっても、低所得者が多いアフリカの各国では、質よりも価格勝負という面が強く、とにかく安いものを求める傾向が強いです。

今回のイベントでは、日本製品の宣伝という目的では成功だったと思います。大部分の人口が低所得者で経済発展途上の南アでは、価格の高い日本製品の販売力が高まるにはまだまだ時間がかかると思いますが、まずは第一歩として、日本製品の良いイメージを南ア人に浸透させるきっかけになったことでしょう。

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