5月7日、南ア総選挙が行われました。結果は、現ズマ大統領率いるANCの圧勝でした。
選挙前の世間の予想通り、前回選挙からANCの支持率は下がりましたが、それでも過半数を余裕で超えました。（前回ANC支持率：65.9%　今回：62.15%）
この結果により、議会によるズマ大統領の2期目再選は確実なものとなりました。

ただ、圧勝の影にも、最大野党DA（白人主導の政権で、アパルトヘイト時に政権を握っていた党）は前回より5%支持率を上昇させ、善戦しています。また、貧しい黒人が住む地区（旧黒人居住区）では、選挙後にANCへの抗議活動が起こるなど、ANC政権が続くことに反対を唱える人々が増えてきていることは確かなようです。
ズマ大統領にとって2期目の大きな課題は、経済の立て直しです。いまだに高い失業率や、度重なる各産業分野でのストライキの解決など、課題は山積み。すぐに良くなることはない課題ですが、将来的な南アの発展につながるよう、頑張ってほしいです。

ちなみに、南アの選挙所では、投票者は選挙参加のしるしとして、左親指の爪と皮の境目に、インクでマークが付けられます。このインクは、自然には2、3日は落ちないそうです。ネイルをしている女性にとっては、やっかいですよね‥。ということで、南ア選挙管理委員会は、国内大手ネイルサロンと協力して、インクがついた親指の塗り直しを無料で行うとのことです。ありがたい計らいに思えますが、そもそも爪以外の場所や別の方法でマークすればいいのでは、と思うのは、私だけでしょうか？

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