ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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8月末から9月はじめに、東洋人街以外の日本食品店でも販売されるようになったブラジル向けの永谷園の味噌汁

8月末から9月はじめに、東洋人街以外の日本食品店でも販売されるようになったブラジル向けの永谷園の味噌汁

 最近、日本の永谷園のインスタント味噌汁が新発売されるようになりました。

 以前から日本のインスタント味噌汁が輸入販売されていましたが、今回の永谷園の味噌汁は、ブラジル向けに日本で生産されて輸入されるようになったという違いがあります。

 パッケージにはMISOSHIRUとポルトガル語で表記され、原材料などの詳細もポルトガル語で表記されいます。価格は一袋が一人分で2.3レアル前後(約100円)。インスタントスープと同じか、カップラーメンよりやや安いといった感覚です。

 試食コーナーがあったので味を試してみると、少ししょっぱい感じがしましたが、確かに日本の味覚にとてもマッチする味です。


ブラジルの食品メーカーSAKURAのインスタント味噌汁。左から牛肉、椎茸、鶏肉のだし

ブラジルの食品メーカーSAKURAのインスタント味噌汁。左から牛肉、椎茸、鶏肉のだし

 インスタント味噌汁は、しょうゆや味噌を生産するブラジルの食品メーカーSakuraなどからも販売されています。

 ブラジルのインスタント味噌汁と永谷園など日本のインスタント味噌汁の違いの一つは、ブラジルには基本だしの味噌汁以外に、肉のだしや椎茸のだしをベースとした商品が加えられるようになっているとうことです。

 ブラジルの人々にとっては、海産物のだしよりも肉のだしの味噌汁の方が親しみやすい事もありそうです。

 永谷園のブラジル向けのインスタント味噌汁は、新たな挑戦に違いありません。近年、日本から経済危機の影響を受けて、多くの在日ブラジル人労働者がブラジルに帰国しました。多くはブラジル生まれの日本人の子孫であり、日本で容易に日本の味に親しむ事ができたと考えられます。

 そのような人たちのブラジルへの帰国は、より日本の味に近い日本食のニーズを高めているかもしれません。


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