ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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傘寿のお誕生日会でケーキにナイフを入れる山本さんと80歳の友人

傘寿のお誕生日会でケーキにナイフを入れる山本さんと80歳の友人

 会場に飾られたビーチ用パラソル、雨傘、踊り用の傘。抽選のくじ引き番号が記されているのはミニパラソル。

 そんな80歳の長寿を祝う傘寿のお誕生日会が、9月14日にサンパウロの一つの家族で開かれていました。

 人生100年の時代。長寿のお祝いとして古希、還暦まではなじみある言葉で、お祝いをする光景も珍しくないかと思います。それでも、70歳より長寿となると、自身や周辺の諸事情から大勢でお祝いされるというのは少なくなるように思います。


「傘寿」のお誕生日会で会場に飾られた傘

「傘寿」のお誕生日会で会場に飾られた傘

 サンパウロで日本風に長寿を祝う「傘寿」のお誕生日会を心待ちにしていたのが、ブラジル生まれの日本人、山本恒夫さん(80歳)です。

 日本でなじみのある言い方になると、「第二次世界大戦前にブラジルで生まれた日系2世」の山本さんは、日本語や日本の文化をこよなく愛します。現代日本の人々と同じかそれ以上に日本の事柄や感性を大切にしたいという気持ちを持って、これまで80年生きてこられました。単に80歳のお誕生日会ではなく、「傘寿」のお祝いにこだわったのもその表れです。


抽選のくじ引き番号が記されたミニパラソル

抽選のくじ引き番号が記されたミニパラソル

 「皆様のおかげでこれまで無事に生きてこられました」
と挨拶する山本さん。常に周囲への感謝と思いやりを心がける山本さんには、80歳のお祝いにも200人以上の家族や友人がお祝いに駆けつけました。

 食事も借りた会場の飾りつけもみな家族や友人での手作りです。友情出演では傘踊りのグループが登場しました。

 縁起ものの飾り付けにもこだわり、奥さんが前日から焼いた鯛の尾頭付きも飾られ、80歳の文字と、80歳のロウソクが飾られ、大きな二段のケーキの前で、戌年生まれの80歳の友人たちと一緒にお誕生日の歌が歌われました。

 アットホームな日本起源の「絆」を感じさせる、サンパウロで開かれた傘寿のお誕生日会でした。


「傘寿」のお誕生日会で披露された傘踊り

「傘寿」のお誕生日会で披露された傘踊り


「傘寿」のお誕生日会で飾られた手作りの焼き鯛など

「傘寿」のお誕生日会で飾られた手作りの焼き鯛など


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