今年もバレンタインデーの季節が近づいてきました。カトリックの国のチリでもバレンタインデーを祝う習慣があります。日本では女性が男性にプレゼントを渡しますが、チリでは男性が女性にプレゼントを渡します。伝統的にはチョコレートをプレゼントするそうですが、今はチョコレートを渡すよりもバラの花を買ってプレゼントしている人を多く見かけます。そんなバラの花は、スーパーマーケット、小さな路面店などで売られています。

何でもすぐにビジネスになるチリでは、バレンタインデー当日スーパーや路面店が閉まった夜に、花を買い忘れた人たちのために大きなバラの花束を持って一本づつ売り歩く人もいます。そしてその日の夜は、バラの花を持った仲良しなカップルが、路上や電車の中で所構わずハグやキスの嵐をします。そんな風景を見ているとさすがラテンの国！という感じです。

ところで、ラテン人は熱々な人が多いイメージもありますが、我が家のチリ人夫はイベント行事を忘れるのが大の得意です。「日本は女性が男性にプレゼントを渡す日なんだよ」と言うと、「僕も日本風がいいな～」というほどの冷めたラテン人です。そんなイベントごとに関心の薄い夫ですが、当日は何か美味しい料理とチリワインを用意して、ひっそりと楽しみたいと思います。

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