カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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「お医者様から正式にグルテン過敏症の診断がでたの」
21歳になるカナダ人の夫方の姪が、残念そうにつぶやいた。

日本ではダイエットのイメージが高いと聞く、グルテンフリーだが、ここカナダではセリアック病やグルテン過敏症など、健康上の理由で行っている人が多い。姪も、もしかして...とアレルギー専門医の診察を受け、グルテン過敏症だと言われたという。

「ここのところ、慢性的な頭痛があって、それも特に、お菓子作りをした後とかひどかったの。友達に言うと、グルテン過敏症かもしれないよと医師の診断を勧められたの」

大学生の姪はお菓子作りが趣味。試験の後はストレス発散もかねて、クッキーやケーキを大量に焼いて、友人に配ることも多かった。

「ケイコ叔母さん(私)のグリークパスタサラダとか、もう食べられないと思うと残念だけど、仕方ないね」
と、淋しそうに笑った。


大手スーパーのウェブサイトにもグルテンフリー食のページがある

大手スーパーのウェブサイトにもグルテンフリー食のページがある

グルテンは主に小麦や大麦に含まれるたんぱく質なので、グルテンフリー食ではこれらを排除している。日本人より一般的にパスタやパンをよく食べるカナダ人には、グルテンフリー食はなかなか難しそうだが、最近、グルテン過敏症や、グルテンに対する免疫の問題から起こるセリアック病の患者がカナダで増えている。そのため、一般的なスーパーにもグルテンフリーのコーナーができていて、多少、お値段は張るものの、比較的手軽に手に入ると言えるだろう。

グルテンは、カナダ健康省、ヘルスカナダが、カナダ人にとってのアレルギー関連での10大食品のひとつと位置付けているほどだ。


グルテンフリーのピザ

グルテンフリーのピザ

先日、私のところに遊びに来ていた日本人留学生が、「クラスメートがグルテンフリーダイエットをしているって言うから、効果ある?私もやろうかと思っているのと聞いて、にらまれちゃった」と言っていた。彼女の話を聞いて、私自身、日本人にとってグルテンフリーというと、ダイエット目的というイメージなんだと、再確認した。

ちなみに、グルテン過敏症の症状には
・顔のほてり
・皮膚のかゆみ
・目、顔、唇、喉などの腫れ
・呼吸困難
・下痢、嘔吐
・血圧の低下
などがあるそうだ。(www.eatrightontario.ca)


同じくグルテンフリーのブルーベリーマフィン

同じくグルテンフリーのブルーベリーマフィン



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