カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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昨夜10時すぎのこと、固定電話が鳴った。発信元表示にはケンタッキー(州)と出ていた。

ここ数年、すっかり携帯電話が定着して、固定電話にかかってくる電話といえば、マーケティング関連が多い。マーケティングというと聞こえはいいかもしれないが、つまりはセールスだ。

表示あれるのはカナダ国内ではなく、以前ならなぜかミシガン(州)が多かった。今日はケンタッキー?と思いながら、電話を取る。翻訳の仕事もしている私には、たまに新規顧客からの電話もある。

電話口にいたのは、外国人訛りの強い英語を話す女性。インド人かと思われた。

女性は「マイクロソフト」を名乗り、我が家のパソコンで違法ダウンロードが行われていると言う。

今までにも同様の電話を受けたことはあった。最初にかかってきたときは、誰か家族がダウンロードしているのかと慌てたが、すぐに詐欺だと気づいた。

後で調べると、罰金を払うように言われたり、あるいは自称マイクロソフトは通話先のパソコンがウィルス感染しているとして、すぐに彼らが言うコマンドを入力するように指示するらしい。罰金はオレオレ詐欺、コマンドを入力すると、マルウェアに感染して、そのパソコンでネットバンキングなどをしていると重要情報が盗まれたりする。

長い説明になったが、なまりのある英語でマイクロソフトを名乗られた瞬間に「詐欺だ!それもこんな時間に!!」と頭にきた。

違法だなんて、そちらが違法なことをしている詐欺師じゃないか。私はバカヤローと日本語で怒鳴って受話器をたたきつけた(昨夜は娘と喧嘩して機嫌が悪かったのです)。

今日、友人に会ったときに、昨夜の出来事について話をした。
その友人の夫も同様の電話に怒ったことがあるという。(私だけじゃなかった)

私は受話器をたたきつけたけど、彼は「そんな下手な英語を喋って、マイクロソフトを名乗るならもっと英語を勉強しろ!」などなど嫌味を言い続けたそう。

ところが逆切れした相手は彼のフルネームと住所を言い、「どこに住んでいるのか分かっているんだぞ。凶暴な親戚がカナダに住んでるから、そいつをそっちに送ってやる!」とすごんできたとか。確かにカナダにはインド系の移民も多い。

たちの悪い人も多い世の中。気持ちが悪いので機嫌が悪くても、今度からは黙って電話を切ろうと反省した。私も所詮、小心者だ。






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