建築ラッシュが数年前から続き、旧市街には新しいマンションが次々と建てられ、スーパーマーケットへ行けば日本と変わらない値段の品などが売られている様子を見ると、チリのみんなはいったい毎月いくらぐらいの給料で生活しているのかと思ってしまいます。しかし、実は高い生活費の割にチリの平均月収は想像以上に低いのが現実です。例えば、ガードマンやマンションの管理人などは日本円で約7万円ほどです。

そんなチリの物価は意外と高くて、赤ちゃん用のオムツやトイレットペーパーなどは日本で買うよりも約2倍くらい高い金額で、その他の日用品も日本で買うよりも高いものも沢山あります。その他学費、医療保険、家賃などなど日本と変わらない程高いのが現状です。そんな中、低い月収で生活している人が多いので、「物価が高くて、生活しにくい…」と嘆くチリ人はとても多いです。

そんな少ない生活費でやりくりするために、家賃を少しでも押さえようと、一部屋で何人もの人とルームシェアして生活している人も多く居ます。また、チリの旧市街にある古い家は、大きなお屋敷のような部屋数の多い家が多くあり、そんな家に何人もの移民やチリの低所得者たちが住んで、コンセントから大量にたこ足配線をして電気を使っているために、火事が起きる事も頻繁にあるほどです。

経済が上向きで、大型ショッピングモールや新しい高層マンションなどが次々と建てられる裏側には、そんなチリでの生活の苦労もあるのでした。

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