カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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私が住んでいるニューウエストミンスターは、1859年から1866年までの間はブリティッシュコロンビア州の州都として栄えた町です。現在は州都はバンクーバー島のビクトリア、経済の中心はバンクーバー市に移りましたが、クイーンズパークという地域には築100年を超える家、いわゆる「ヘリテージハウス」も多数残っています。散歩も楽しい、このエリアで、先日、年に一度の恒例の地域のガレージセールがありました。


1960年代のタイプライター

1960年代のタイプライター

ガレージセールはガベージセール(ガベージ=ゴミ)と揶揄する人もいて、文字通りガラクタも売られていたりします。でも、ちょっと珍しいものも見つかったりするので、私はたまに覗きます。特に、クイーンズパークのガレージセールは、古い家が多いだけあり、レトロなものが売られていたりするので、青空の下でのアンティークマーケット気分になれます。

結局、何も買わなかったものの、楽しく見学してきました。


結構見かけた、レトロなミシン

結構見かけた、レトロなミシン

まず、「あらー懐かしい!」と声をあげてしまったのがタイプライター。ワープロ、そしてその後はパソコンが出てきて、まったく見かけなくなったタイプライターの昔のタイプです。最近では映画ぐらいでしか見かけません。しかし60ドル(6000円)はちょっとお高いかしら。

そして、ちょっと食指がひかれたのがコンパスのセット。インクリボンなどが必要でしょうし、飾りにしかならないと考えられる、タイプライターとは異なり、まだまだ使えそうでした。

異なる場所で合計3点見つけたのが、こちらのミシン。レトロな雰囲気が可愛かったです。私は既に、こういったタイプのミシンをガレージセールで購入したことがあるので通過のみ。でもいつか足踏みタイプを見つけたら、買ってしまうかもしれません。


200ドルの値段が出ていたこちらは?!

200ドルの値段が出ていたこちらは?!

今回一番びっくりしたのが、上のこちら……。



歯医者のセットです!

私は1994年にカナダに移住してから、日本の歯医者に行ったことがありませんが、こんなの、もう見かけませんよね?

向かって左にうがいをする部分がありますが、カナダの歯医者では、うがいはしません。水をかけるのも、その水を吸い取るのも機械を使います。94年に初めてカナダで歯医者にかかり、びっくりしたのが、この「うがいなし」システムでした。カナダはそういうものなんだと思っていましたが、以前はうがいをしていたようです。

いくらぐらいするのかと、値段をチェックしたら200ドル(約2万円)。珍しいけど大きくてかさばるし、このお値段だと手が出ません。でも、既に売却済みの札がかかっていました。どんな人が買ったのか、ちょっと興味が沸きました。


最後まで迷った和食器セット

最後まで迷った和食器セット

最後まで迷ったのが、上の和食器のセット。ガレージセール終了の1時間ほど前に見つけました。

そろそろ閉店だからか、なんと無料!

売っていたのは白人のご夫婦で、奥様のご両親が亡くなられた後で見つけたと聞きました。

漆器のことはよく分からないのと、置く場所がないことで断念。ちゃんと保管されていなかったようで、埃まみれでした。あとでこちらに住む日本人の友人らに話すと、みんな声を揃えて、「タダなら買っておけばよかったのに!」と言われました。

誰も引き取らなかったら、ゴミ箱行きだったかもしれない漆器セット。やっぱりいただいておけばよかったでしょうか。


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