オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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自転車大国・オランダならではの卒業生による自転車ツアーも。(画像提供:OBS\'TOlfeel)

自転車大国・オランダならではの卒業生による自転車ツアーも。(画像提供:OBS\'TOlfeel)

毎年、夏休みが終わってから新学期を迎えるオランダ。日本では桜が咲く頃、晴れ晴れと始業式・・・というのが当たり前ですが、こちらは夏休み後が『始業式』の時期にあたります。そのため、5月の今が、卒業前のちょっとした準備期間というわけです。


卒業時にこのようなガラス工芸を作って学校に贈呈することも。

卒業時にこのようなガラス工芸を作って学校に贈呈することも。

特に各小学校では、盛大な卒業パーティが行なわれ、催し物やイベントが目白押し。たとえば、キャンプ、自転車ツアー、自作自演ミュージカルの公演などがその代表的なものです。卒業というと、日本ならば、何となく嬉しいような悲しいような、そんな相反する感情を抱く人生のイベント、といったところだと思いますが、オランダではどうなのでしょうか。


その点については、オランダはほとんど日本と同じといえます。何よりも重要な、人生最大のイベントともいわれる、小学校卒業ですが、実はそれには理由があります。オランダでは、「クラスメートと仲良く学んだ」時代の終わりを告げるのが小学校卒業だからなのです。


卒業記念に、最高学年生たちがモザイクを作る小学校も。

卒業記念に、最高学年生たちがモザイクを作る小学校も。

小学校では、読み書きが出来ればそれで充分であり、「人とのつながり」を毎日の生活を通して学ぶことが重要視されます。しかし、中学に進学したら、もはや遊んでばかりはいられません。本格的(?)な授業が開始され、子供たちは必死になって勉強しないと、待っているのは落第です。


遊びに遊んで、楽しかった小学校生活も残りあと2ヶ月ほどになりました。この期間中、卒業イベントの準備に明け暮れているのは、子供たちばかりではありません。借り出される親たちも、かなり大変です。卒業式の写真撮影こそありませんが、たくさんのイベントが具体的に動き出しています。ちなみに、卒業を迎えたとき、感極まって泣き出すのは・・・子供ではなく、父兄のほうなのだそうです・・・。


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