スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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秋のスイスは大地が黄色と薄紫色でカラフルになります

秋のスイスは大地が黄色と薄紫色でカラフルになります

 朝はすっかり冷え込み、10月の終わりにヨーロッパは「冬時間」となり、いよいよ冬間近となっているスイスです。

 朝は、寒さで車のフロントグラスに凍てついた氷を、ガリガリと削る日が始まりました(泣)。それでも日が昇ればぽかぽかと暖かく、秋晴れの空からは太陽光がさんさんと降り注ぎ、11月に入ってから日焼けしたような気がします…。


春に咲く菜の花(アブラナ)に似ていますが、からし菜だそう。ちなみにどちらもアブラナ科

春に咲く菜の花(アブラナ)に似ていますが、からし菜だそう。ちなみにどちらもアブラナ科

 空が青く、紅葉も美しいある週末にひなびた地域を散歩していた時、一面黄色のじゅうたんのような光景が広がっているのを目にしました。これも今の季節の風物詩のようなものですが、初めて秋に“菜の花畑”のようなものを見た時は、「11月なのに何で菜の花畑…?」と驚きました。

 陽気な毎日が続いているから、菜の花たちがうっかり勘違いし、冬をすっ飛ばしてもう翌年の春になった!と思い込んでしまったのか?とすら思ったりしました(笑)。


花の形がユニークなアンジェリア(ハゼリソウとも)

花の形がユニークなアンジェリア(ハゼリソウとも)

 しかし間近でよ~く見ると、よく知っているアブラナの花とはちょっと違うよう。葉っぱが茎にくっついている様子や、花や花びらの付き方が微妙にアブラナのそれとは異なるような気がします。


壁やフェンスに絡まるツタもすっかり秋色

壁やフェンスに絡まるツタもすっかり秋色

 果たしてこの黄色い花は、アブラナではなく「からし菜」の花であったことを知ったのでした。同様に満開になっていたライラック色のアンジェリア(ハゼリソウ)とともに、土地を肥やすために植えられており、それでいて見た目も良いという、いわゆる「景観作物」として植えられていたのでした。


朝の冷え込む時…放牧されているヒツジたちは寒くない…でしょうね、ウール100%を着込んでますものね(笑)

朝の冷え込む時…放牧されているヒツジたちは寒くない…でしょうね、ウール100%を着込んでますものね(笑)

 一般的に秋といえば落ち葉と紅葉、コスモス―のイメージが強いとは思うのですが、田畑に一面黄色く可れんな花が咲き乱れているのを見ると、秋というかやっぱり春っぽいイメージが強いからか、外を歩いていると「今秋だっけ? 春だっけ?」と季節感が少しおかしくなっている私です(笑)。


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