日常食のフェイジョン豆がようかんに変身
2017.01.23 up
フェイジョン(豆)で作ったようかん
日本で日本食を食べて育った人なら、ブラジルに来て毎日ブラジルの日常食であるフェイジョン(豆煮込み)を食べるのはどうしても遠慮したくなる時があります。時にはしばらくフェイジョンは食べたくないという事さえあります。
基本的には美味しくいただけるブラジルの日常食のフェイジョン。でももしこれが日本食にできたら・・・
ブラジルの日常食で食べられる煮込んだフェイジョン(豆)
昔、日本からブラジルに移民された人たちの知恵はすばらしいです。少しの知恵と工夫で、ブラジル食材を和菓子に変身していた人たちがいました。
フェイジョンを使用したブラジルの和菓子は、ずばり「ようかん」です。
フェイジョンを使用したようかんはブラジルでは日本食品店でもおなじみの商品です。
調理前のフェイジョン(豆)
2017年は公式の日本人移民がブラジルに到着してから109年です。現在は日系5世、6世が誕生する時代で、日系3世、4世が中心になってブラジル社会の先頭に立って活躍しています。
特に農家の女性は家庭料理のプロフェッショナルで、日系3世の世代でも祖父母から受け継いだ日本の食文化をブラジル食材でアレンジして美味しく料理してしまう方たちがいます。
フェイジョン(豆)の皮をむく作業
サンパウロ州の隣州パラナ州の奥地でも日本人が集住してきた日系社会があり、そこで暮らす日系3世の国府春美スエリーさん(55歳、マリアルバ市)から「フェイジョンようかん」の作り方を教わりました。春美さんは日本語も流ちょうです。
ポイントはフェイジョン豆の皮をむくことで、皮をむいた中身でアンを作ればあとは普通のようかんの作り方と同じです。フェイジョンの中身は薄いベージュ色なので好みで色付けします。
日本で育っても、ようかんの作り方すら知らなければ、想像もしなかった「フェイジョンようかん」。「フェイジョンようかん」を通して、日本で育っても伝えられなければ日本文化は受け継げないし、逆に日本から遠いブラジルでも伝えられてきたから日本文化の基本が孫にまで伝わっているんだなと、考えさせることが多くあるブラジルの台所です。
ようかんを作るためにフェイジョン(豆)で作ったアンと寒天と砂糖を煮込む鍋
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